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初心者向け100マイル走 BAMBI100 当日編 [2022.10.8-9]


2022年10月8,9日にBAMBI100という100マイルのチャレンジに出走した。
自身初の100マイルというカテゴリーだがどうにか完走することができ、早くも100マイルの魔物に取り憑かれてる?
つまり、もっと上手く、速く100マイル走るにはどうすればいいんだ?と考え始めてる。
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(公式フォトから)


初めての100マイル完走に至る経緯を記録として残す。


事前準備編に続き、本稿は当日編だ。

応募したのが6月始め。
抽選結果を聞いたのが6月末。
そこから本番を迎えるまでに約3ヶ月。
やることはやった。

あとは致命的なミスさえ起こさなければ行ける。
途中で止めるという選択肢はほぼ思い浮かばなかった。

<初100マイルをどうにか完走>
結論から書くと、
37時間0分でBAMBI100を何とか完走した。
もともと34時間で走り切る予定が3時間も遅れてしまった。

果たして何があったのか?!

初100マイル走あるあるのアレをやらかしたか?!

予定より遅くなったものの、完走は完走。
達成感は得られたのか?

いや。

冒頭にも書いた通り満足のいく走りができていない。これでは終われない!

何がいけなかった?
何をしたら本当は快走して笑顔、号泣してフィニッシュできた?

次に繋がる自分なりの教訓を探る。


<いざ当日>
ここからTweetをベースに書いていく。
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素敵なワッペンいただいた。
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プロジェクトメンバーの1人の土井選手からの説明で盛り上がる!
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<1周目>
とてもいい雰囲気でスタート。
ほぼ最後尾からスタート。
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速いよね速いよね、ゆっくりいこう、と言いながら。
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途中公式フォト撮影区間もあったりで
とても和やかな雰囲気。20分程度予定より早い。ローソン寄ってないからか。
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1周目平群北公園エイド、
28分くらい早い。矢田丘陵でのお供はゆい氏とジュース氏。楽しくて矢田丘陵で飛ばし過ぎたか?実感ない。試走会としか思えない。1周で終わりのつもりで気持ちよく走ってしまっていたかもしれない。
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(公式フォトから)


ラーメンがあるという情報に期待せずといいつつ期待したがこのタイミングではラーメンはなし。
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千光寺までの登りで、予定タイムよりやはり早いのでペースダウンをせねば、脚の疲労があるから歩きを積極的に入れようと思い直した。ゆい氏、ジュース氏に先行されることになる。

20キロ前後で疲労を感じるのはいつものこと、ジュース氏はキミノさんと並走し先へ。
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この頃から行程表から"やや早い"が積み重なり、1時間の貯金を作っていた。時間はともかく、ツイートにあるように100マイルの基本の"き"は最初は抑える。まずこれができていなかった。借金を作っていたと思われる。

1周目生駒ボルダー、
予定より1時間早いため、歩きも入れながら坦々と進む。周りの方たちとも速すぎるよね、と困惑の会話をしていた。帳尻合わせのウォーキングは今更無駄なので坦々と走り進むことにした。

1周目終了。予定7時間半のところ、6時間40分で周回。飛ばし過ぎ。
たっぷりと補給。
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家族が応援に来てくれた。夜に突入するため半袖に着替えて、補給の入れ替え をして22分後出発。

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<2周目>
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おなかにガスが溜まってきたか?おしっこもしたい。トイレは1周目から頻繁だった。
今思えば何かおかしかった。
真夏に脱水症状対策で飲んでいた経口補水液、
涼しくなり塩分過多か?

ローソンでガスを放出。
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17:50頃ライト点灯。途中、私設エイドにお世話になる。暖かい味噌汁、塩分が美味い。
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子供たちが応援に来てくれた。水分買わずに出てしまった。ボトル1本500ccで平群公園までいかねばならない・・・
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冗談言う元気はまだある。
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何かとトイレトラブル中。
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エイドに下りる。
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やっとトイレに行けた。エイドに着くとともに先にトイレに行った。
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ラーメン、餅、バナナは食べる。

2周目平群北公園エイド、滞在時間18分。
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20時くらいに予防的にエスタロンモカを飲んだ。
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千光寺に着くくらいで登りの調子が上がってきた? 調子のいいうちに先に進んでおこうと思っ てしまいガンガン進む。とにかく軽快だった。
カフェイン効いて調子上がったと錯覚?
いずれにしても100マイル走のセオリーからするとまだまだ抑えないといけない状況なのに誤った判断。
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暗峠で気温11°C割と寒い。走りやすい。
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2周目生駒ボルダー、脚の疲労あり、キロ9~10分のジョグペースで進んだ。

2周目を終えた。予定より40分速い。
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ラーメン、バナナ、二上スパイスのカレーライスをいただく。美味い。
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シューズ、ソックス交換、膝も少し違和感出てるため、マッサージガンもやって出発。脛下が特に痛みが出ている。これはまずい。

脛が痛いのは靴紐の締め過ぎ、あとドロップのあるノースフェイスのシューズが合わないのでは?と考えたため、普段よく履いているゼロドロップのローンピークに交換した。
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2周目終わりのエイド滞在は43分。
いろいろやってたし仕方なし。

先行していたはずのペーター氏が車で休んでいた。腹を下してしまい思い切って1時間の休養と下痢止め薬の服用で復活し出発していった。
私はエイド滞在43分かけてしまったが、
いざと言うときは必要な分思い切ってガッツリ休むことも大事。休む勇気も必要。

とにかく頑張る3周目へ。
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同じコースを4周する際の心構えを予め決めておいてドロップバッグに貼っておいた。
1周目 抑えて走る
2周目 ウォーミングアップおわり
3周目 とにかく頑張る
4周目 ウィニングラン

<3周目>
室池園地でトイレ。生駒テックでもトイレに行きたい感じがしていたがすぐに出したい感じでもないから進んだ。トイレが多いと感じていた。
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月明りが明るい。
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施設エイド✖︎
私設エイド○
脳がバグって来たか?
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椚峠手前で眠たくなってきた。とにかく進もう。眠くてくらくらなのか、ガス欠なのかがよくわからない。力が出ない。脛、アキレス腱が痛い しネガティブな気持ちとなっていた。
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夜中の3時
眠たくて・・・とボラの方と話していたら疲れている様子を見てか優しく話を親身に聞いてくれて、最後に 飴をくださった。その時は気にも留めなかった。考えることができていなかった。
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のどの調子が気になっていた。椚峠で飴をもらったことを思い出した。深夜3時にボラの方のやさしさに気づき、ウルウル。
飴を食べて頑張ろうと思い直した。
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100kmに03:34(19時間34分経過)。
特に思うところも無く100kmを通過。
目の前の区間、一周を頑張る。
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矢田Q終盤の102.7km、眠たいマン2号と脚痛いマンが来ていた。休む勇気が必要か?LB100完走後のKさんから5-10分寝るとスッキリするとアドバイスあり。
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みんなが蜂を引っ叩く変な夢を見て目が覚める。
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10分程度寝てスッキリして平群北公園エイドに到着、N丸さんと会話。力をもらう。にゅう麺美味い。おにぎりも。
貯金は使い果たし、タイム的にはビハインドに なった。この先の登りで挽回できるか?(1,2周ではこの登り区間目標タイムが長めに設定されていたことから)
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太陽の光にパワーを貰えることに期待して進む。
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設定美味い✖︎
設定甘い○
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やはり太陽の光に元気を貰う。
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3回目の鳴川峠。
あと一回しか来ない。
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(大会ボラの方撮影)

これまで、トイレに行きたくなってなかなか行けないことで集中力を欠いたので、10キロ以上トイレに行けないならと僕らの広場のトイレは済ませた。安心して走ることができた。
ありがとうトイレ。
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3周目の生駒ボルダーはキロ10~11分でスロージョグとパワーウォークで進んでいた。まともには走れていない。脛とアキレス腱の痛みめ。

頑張る3周目を終えた。
既にフィニッシュする選手が後ろから迫っていた。先にフィニッシュしてもらった。とても複雑な心境。自分はこんなところで何してんだ? 走ってないぞ? 情けなくなった。

歩きが多いため、予定では9時間のところ9時間53分。
ついに貯金が大借金に変わり始めた。

旅館に宿泊していた家族が朝から駆け付けてくれた。
アキレス腱が痛いと言うと子供らが心配してくれた。
それだけで父ちゃん嬉しいよ。
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ここでもラーメンなどなど口に入るものは食べた。皮肉なことに胃腸は何とも無い。
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パパはあと一周あるの?と聞かれ、恥ずかしいやら悔しいやら。気持ち切り替えて最終周へ向かう。その前に痛むアキレス腱をどうにかしたい。妻にニューハレVテープをアキレス腱→ふくらはぎに貼ってもらいスタート。
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<4周目>
4周目スタート。
最終周はウィニングランだ!

雨予報ということで。
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フィニッシュ前の最後のツイートとなった。

今回、父と母も応援に駆け付けてくれて
数箇所で待ち構えてくれていた。
4周目は室池園地で。
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最終周、ウィニングランとしてどこからともなく力が湧いてきて気持ちよく走れる予定だったが・・・・途中から雨が降るということと、家 族、子供の就寝時刻的にも21時にフィニッシュしないといけない焦り、脚の痛みから気持ち的にはネガティブというかとにかく早く終えたかった。
ガス欠っぽい症状もあり、ジェル中心に補給していたが固形分が不足している可能性も考えられたため、田原台ローソンでおにぎり、パンを補給、携行。
同時に3mmの降雨が予想されており、降り始めたため防水処理を念入りにして、レインウェアなどの準備をした。途中ザーっと 降ってきたためロード区間でレインウェア上下を着こんだ。白庭台ローソンで家族と妻のオリエンテーリング仲間が駆けつけてくれていた。疲れていたため応援の2人にはしっかりあいさつできなかった。

この時の表情、だいぶ疲れている?
あと、足首を曲げて脛を伸ばす仕草していた。
とにかく脛が張って痛い。
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疲れてきていることを実感。

入山すると樹木で雨が気にならなくなりすぐにレインウェアを脱いだ。3キロ程度進み雨が酷くなりレインウェア上下を着こんだ。
30時間を目前に眠たくなってきたため、生駒市清掃リレーセンターの裏の道路脇に胡坐かいてウトウトした。

5分程度寝ているとカラスに” カー!”と言われてハッっと目が覚めた。

椚峠に着くと雨の中父と母が応援に来てくれていた。全然走れない。

雨脚は全然弱くならない。
レインウェアの中の濡れから冷えを感じ始めたし、全歩きモードなので体温の上昇はそれほど見込めず低体温症が恐いため、榁木峠で雨宿りしながらTシャツをメリノウールの長袖に着替えて腹巻も仕込んでウェアに不安を抱かないようにばっちりにして再スタート。これは正解。


矢田Qの終盤、雨でトレイルは水浸し、水たまりは避けようがないができるだけ避けて進んだ。下りがつるつるヌルヌルのところもありすっ転ぶ一歩手前でストックで何とか持ちこたえたりしながら平群北公園エイドに下りてきた。
住宅街に下りる急坂もこれで最後か、と思いながら動かない脚でどうにか下った。

最後のエイド、家族たちが来てくれていた。
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脚の調子は良くないが全歩きで完走は間違いない。とにかく進む。今見ると顔がむくんでいる。何しろ33時間動いているから。
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ここでも固形物はしっかり食べた。お餅とラーメン、バナナをいただいた。フィニッシュで!と家族と言葉を交わしたかな?覚えていない。

最後のエイドで10分滞在。
最後の区間、残り16km。
ここまでくると今144キロまで来ているとかどうでもよくてあと15kmとか次の〇〇まで行く。としか思わない。
17:00に出発。

最終エイドで、スタート直後に会話した方で4周全て9時間で行くと言われていた方と一緒になった。
イーブンで進めているのだろう。凄い。

その選手とペーサーの方とエイドをほぼ同時に出発したが、足取りが軽い。走れている。

自分は相変わらず走れない。情けないなぁ。
ただ、パワーウォークと騙し騙し少し走ることはできるし、止めるという概念はゼロ。
進むのみ。

家族がフィニッシュで待ってるし。
雨の中待ってるのかー。
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千光寺の手前で暗くなった。
何と二晩目。本当はギリ日没後くらいにフィニッシュだった筈だが、あっという間に真っ暗に。

雨足も弱まることなく、僕らの広場に着くと暴風雨。ほぼ歩きの自分には上下レインウェアは絶対必要。

フィニッシュまで誰ともすれ違わなかったかな。

この100マイルチャレンジ、何周目の出来事だったか後から記憶が混濁してめちゃめちゃ。

4周目の生駒ボルダー、
ウィニングランの筈が、走れない。
家族も待ってるし、子供の就寝時刻との戦いになる。
どうにかスピード上げてフィニッシュを近づけたい。

走れないかトライしてみた。
骨盤を使って膝を前へ突き出すような摺り足の様なフォームなら痛みが出ている右アキレス腱、右膝、両脚の脛の痛みをどうにか誤魔化して走れた。
走ったと言っても10〜12分/kmの超スロージョグ。とは言え歩きよりも速く、テンポ良く進める。

生駒ボルダーから再びトレイルに入る入口がこんなにも遠いかと。
なかなかトレイル入口が来ない。
目印の高圧鉄塔と4回目で見慣れたトレイル入口が現れた時は、やっと着いたー。遠かったー、とか独り言ぶつぶつ。

トレイルに入っても細かなアップダウンとゴルフ場横の畦道を超スロージョグで進む。

脚も痛いしとにかく早く終わりたい。
終わってしまって寂しいとか1ミリも思わない。

文字通り最後の力を振り絞る。
とは言え12分/km…。

夜21時、フィニッシュ。
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号泣も笑顔もない。
ドラマチックなことも無い。

やっと終われた。

楽しいとか詰まらないとかそう言う感情は無し。

特大のカウベルを振ることがフィニッシュのしるし。
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疲れた。
脚痛い。
終わってよかった。
家族に会えてよかった。

※子供らの就寝時刻を考慮すると間もなく旅館に撤収ところだったらしい。

フィニッシュにつき土井選手から完走バックルを授与いただき、
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この表情。
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父と母と妻と子供たち。
何回も力貰いました。ありがとう。
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雨も降り止まず、子供らの寝る時間もあるので早々に会場を後にして生駒の旅館へ。

この間にも日没前に快心の走りでフィニッシュ済みのTwitter繋がりのystk氏はザザ降りの中、テントで最終フィニッシャーを待ち、雨に降られる前にフィニッシュしたにも関わらず、びしょ濡れになりながら他の選手を労っていた。
後半になるほど過酷なコンディションて厳しいわ。

ようやく、
車中で渾身のツイート。
涙でバックルが見えない、みたいな写真に。
光量不足でブレブレなだけ(笑)

フィニッシュなう!
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旅館に到着して車から降りようとしたら脚が痛すぎて降りられない。
どうにか降りて、旅館の玄関で靴を脱ぎ始めたら、疲労と冷えで体がガタガタと震え始めて焦った。急いで風呂に入り身体を温めてことなきを得た。

アキレス腱痛すぎてまともに歩けない。
よく最終周に走ったものだ。
脳内にいろんな物質がドバドバ出ていたんでしょう。

<次の日、アワード>
明くる朝、達成感と疲労に包まれた何とも言えない気持ちだ。
旅館の朝食も腹一杯食べて、昨日まで何度も来たスタート/フィニッシュの生駒山麓公園へ。

完走者、スタッフ、ボランティアを讃える、アワードか開催される。

スタッフ、ボランティアの皆さんには最大限の感謝を表した。
飴ちゃんくれた人もありがとう。

100マイル走に出走したメンバーからの言葉、
うんうん、分かるわーと頷きながら聞く。
涙もあり。
自分は特に泣いてない。

世界が泣いた。ゆい氏も泣いた。
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涙は出なかった。
涙を流したり感情爆発させたり、自分自身に誇れるような走りができていないということ。


<100マイル走にチャレンジするあなたへ>
反省点、後悔がある。
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もっとこうした方が良かったのでは?
と考えてることもある。
逆にこれはやっておいて良かったということもある。
また100マイル走にチャレンジするであろう自分に伝えたい。

[もっとこうしておいたら良かった]
・80km程度のロング練で少しでも痛みが出たノースフェイスのシューズvectiv endurisⅡは避けるべきだった。
ソール厚めでロングには適したクッションで気に入っていたが、ロング練で痛みが出た部分に結果酷い痛みが出た。
流石に下ろしたてのシューズをいきなり本番投入することはなく、数回のロング練で手応えはあったのだが・・・
・シューレースに締め方をもう少し弱めにしとくべきだった。
今回の1周目のノースフェイスのシューズvectiv endurisⅡは特に足首に1番近い位置のシューレースをきつく締めたくなるような足入れ感だったのか、チャレンジに対する意気込みだったのか、他のシューズよりもシューレースをきつく締めて結んでしまっていており、脛を傷める原因になったかも?
・1,2周目のペースを心拍数(ハァハァ)を基準にせず、設定タイムを厳守すべきだった。
当日は試走会含め夏場の走り込みをしていた時期に比べてかなり涼しくなっていた。夏のうだるような暑さの中ではなく走り易い陽気の中で心拍数ベースにスピードを上げてしまった(上がってしまった)。
心拍数上がらずハァハァしてないからと速いペースで進むとそれだけ脚への負担は積み重なる事になる。
100マイル走、特に初めての100マイル走は遅すぎるくらいのスローペースから入ってマイペースかペース上げて無理のないペースメイクがセオリーとされていた筈。
今回見事に逆のアクションとなり他の要因も重なった可能性もあるが脚のトラブルに繋がって大失速となった。

以下が今回の4周の各時間割であり、
1,2と緩く入りつつもそこそこのペースで、
3,2でペースダウンしつつも9時間でイーブンで34時間でフィニッシュの予定だったが、
1,2周ともに1時間程度予定よりもハイペースで進んでしまい、3,4は40分、2時間も予定よりも失速。
特に4周目の全歩きによる2時間オーバーは痛い。
初心者向け100マイル走 BAMBI100 当日編 [2022.10.8-9]_d0242696_23134975.jpg

・経口補水液は減らすもしくは濃度を下げた方がよかったか?
真夏の脱水症状、熱中症対策に経口補水液パウダーをフラスクの水に溶かして携行していたが、今回も疑いもなく同量を溶かして持ってしまった。激しい発汗によるミネラル不足を補う目的で塩分を摂るが、夏も終わり、そこまで発汗はそこまで多くないため逆に塩分過多になり内臓トラブルに?頻尿もこれが一因か?

[これはやっておいて良かった]
・2周目でソックスの交換、プロテクトJ1塗り直しをしたこと
少し砂、小石かシューズ内に入ったか?気になる部分もあったし、豆の予防としてソックス交換と皮膚保護対応したこともあり、豆関連は大きなトラブル無し。
・雨降ったら早めにレインウェア上下を着たこと
心拍数上げて走るレースなら多少の雨なら濡れっぱなしなのが普通で、レインパンンツなんて余程のことが無いと履かないと思う。
今回は3,4周目は歩きが大半で体温も上がらない。そのためレインパンツはしっかり着用。
・着替えにメリノウールの長袖を携行していて着替えたこと
4周目の雨と汗の浸水、さらに全歩きで体温上がらないためメッシュ系のTシャツにアクティブスキンのアームカバーだと冷えが進行した。思い切って脱いで着替えて更に腹巻も着込んで保温したのは正解だった。その後の全歩きとザーザー降りで身体冷えて動けなくなるもしくは内臓停止は避けることができた。
・エイドで必ず温かい飲み物を摂ったこと
ロングは脚が残っていても胃腸トラブルで終わる。もともと胃腸トラブルにはなりにくいが、胃腸は活発に動かしておくに越した事ないため、各エイドで味噌汁、スープ、ラーメンは必ず摂った。胃腸トラブルはなし。
・普段から試している行動食を本番に使用した。とにかく長丁場なので補給でミスると結構辛い。高出力では進まないが、携行性からしてもやはり効率がいいためジェルを選択。ただし、市販のは味がちょっと癖があるし、必ずしも美味しくはない。32時間以上を予定しており、1本/時間のペースで補給するにしても32本分のジェルを摂取するのに、美味しくないのは辛過ぎるので美味しいジェルを目指して作った。更に普段の練習で飲むようにしてダメなら不採用のつもりだったが、本番でも問題なしだった。
・ソロのオーバーナイト練、ロング練をやったこと
参加人数も多くないためバラけてだいたい一人旅となる。ペーサー無しだとソロで夜を越えねばならない。何度も通るルートということもあり夜パートは一切不安になることは無かった。
辞めるという気持ちになるといろんな歯車が狂い出して上手くいくことも上手く行かなくなったりする。そんな悲しい状態にだけはしたく無いので、何があっても完走はできる、やれる。だから辞める選択肢なんてないって精神状態になるようなロング練を計画し実行してきた。

・・・ここの項目は思い出したときに追記していく。


<今回の走行データ>

時間:37時間0分
距離:165.37km
累積標高:5994m D+
初心者向け100マイル走 BAMBI100 当日編 [2022.10.8-9]_d0242696_23511744.jpg
同じコースをグルグルはどうかな?
と思っていたが、4周くらいならアリかな。
朝、昼で景色が変わるため飽きない、気がする。
次はワンウェイのコースを走りたい。

<次に向けて>
今回、ペーサー無し、サポート無し(妻にはテーピングだけしてもらった)で1人でやり切ったと見えて、チャレンジ中何箇所かで家族が応援に来てくれたり、ボランティアの方々にお声がけいただき、ネガティブな気持ちになっても前を向いて進み続けることができた。

どうにかこうにか完走できた。

冒頭にも書いているが、
もっと上手く、速く100マイル走るにはどうすればいいんだ?そんなことを考えている。

自分の納得いく100マイルチャレンジは成し遂げたいな。

<ところで…>
BAMBI100は、フィニッシュ後のアワードで次回の出走者を抽選で選ぶシステムになっている。今回の出走者は次回の出走者候補を1人推薦し抽選されることになっている。

私は妻を推薦したのだが、

当たった!

妻は早くも来シーズンに向けたプランを立てて動き始めている。

今回の私の経験が活かされると嬉しいが、
長距離耐性は人それぞれだからそう単純じゃないだろう。

1年、いや数ヶ月後が楽しみだな。


<おわりに>
BAMBI100で人生最長距離を2倍に伸ばして
さぁ次は?

石舞台100の100km部門。

前回実は70km少しでDNFしている。
DNFって後にも先にもしたことないんじゃないかな。
100マイルチャレンジも大事だが寧ろ石舞台100攻略の方が個人的思い入れは強くて、実はAレースだったりする。

必ず完走してやる!




# by peperonci_no | 2022-12-20 21:00 | レース  

初心者向け100マイル走 BAMBI100 事前準備編 [2022.10.8-9]

2022年10月8,9日にBAMBI100という100マイルのチャレンジに出走した。
自身初の100マイルというカテゴリーだがどうにか完走することができ、早くも100マイルの魔物に取り憑かれてる?
つまり、もっと上手く、速く100マイル走るにはどうすればいいんだ?と考え始めてる。

初心者向け100マイル走 BAMBI100 事前準備編 [2022.10.8-9]_d0242696_18573205.jpg
(公式フォトより)


初めての100マイル完走に至る経緯を記録として残す。

長くなるため、事前準備編と当日編に分けて投稿する。
今回は事前準備編だ。

<チャレンジすることにした>
shiga1ペーサー記でも記したが、
これまでの距離、行動時間に対する感覚は
ガラッと変化した。

初心者向け100マイル走 BAMBI100 事前準備編 [2022.10.8-9]_d0242696_08391268.jpg

今まで避けていた100マイルと言う距離カテゴリーへのチャレンジを思い立った。

そんな時に自分にピッタリなイベントがあることを聞きつけて応募した。

BAMBI100というイベントだ。
今回が第1回のイベントで、普通のビッグイベントとはひと味違う素晴らしいイベントだ。

<BAMBI100は100マイル初心者向け>
100マイル走の初心者向けのチャレンジイベントというコンセプトだ。
以下、募集要項からの引用。
初心者向け100マイル走 BAMBI100 事前準備編 [2022.10.8-9]_d0242696_18392388.jpg
里山で開催することで敷居を下げている。

40km1500D+のループコースを4周し、エイドは2箇所/周で市街地にも出てきてコンビニ補給もできる。

山深くもないし、安心感のあるコースだ。

BAMBI100 160km6000D+
UTMF 165km8000D+

比較的優しめのUTMFと比べても累積標高少ない。逆に言うと大きな上り下りは無くロードや走れるフラットなトレイル、林道も多い。アップダウンが得意な私には不利だが、制限時間は40時間と優しい。

まだ子供も小さいし遠征して父ちゃんだけが3日間くらい家を空けたり、家族に応援に来てもらったりするにも遠くの大会はなかなかハードルが高い。確実に完走するために試走するにも関東の方には簡単には行けない。
一方で開催地は奈良県生駒市で私の住む滋賀県から行ける範囲だ。

コンセプトとしても共感する内容だし、
開催地との距離や難易度としても私にとっての最初の100マイルチャレンジとしては最適じゃないか!

おまけにエントリー費が8000円とありがたい金額。
マーキングや誘導なし、エイドも周回なので2箇所ということ、利益を重視していない少人数イベントということで実現できる金額なのかと思う。

情報が全て出揃ったところでエントリーしない理由がないじゃないか。

出走者は抽選で選んだりで36人。
なかなかの狭き門だったが当選。
挑戦できることになった。
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<100マイル走の準備>
応募したのが6月始め。
抽選結果を聞いたのが6月末。
そこから本番を迎えるまでに約3ヶ月。
精神的な部分、気持ちの持って行き方とは別に
身体の準備について記録する。

3ヶ月の間、BAMBI100のためにやったことは以下。フライングで別のイベント絡みで6月にポイント練も。

・平日のランは維持しつつ、月間走行距離は出来るだけ伸ばす。数字の目安は設けてない。
・平日のランはほぼ全てトレッドミル
・家庭、仕事に影響でない程度にやれる範囲でやる。
・週末に長時間行動、もしくはBtoB(2日連続)のポイント練
・ロード長めの長時間行動(登り降りよりも長く走る練習)
・オーバーナイトで走る練習
・基本的にはオーバーナイトでもソロで行う。
・運動とお菓子減らして増量気味だった体重を通常まで戻す。1.0〜1.5kg減

いつもと7,8,9月の月間走行距離および累積標高は以下。6月は別のイベントに向けての準備も進めていた。
※月によって1000〜4000D+はトレッドミルで積み上げているが、いずれのデータもトレッドミル傾斜走でのD+はカウントされてない。

何もない時)
月間140km、3500D+程度、20時間程度

6月)※参考
月間199km、5971D+、36時間48分
①ポイント練(ロング、ナイト、ソロ、ロード多め)
  72km、2459D+、14時間57分
  (深夜スタート、自宅〜琵琶湖大橋〜仰木峠〜比叡山〜如意越え〜音羽山〜自宅)

オーバーナイトにも慣れてきた。
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7月)
月間193km、3553D+、26時間32分
体調不良もありBtoBを一回。
あとは目立ったポイント練は無し。
いずれもロード多め。
①BtoB
  27.0km、894D+、4時間32分
  37.6km、1399D+、6時間54分
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8月)
月間303km、8132D+、50時間39分
体調復調してきて公式の試走会と合わせてポイント練をこなした。8月は暑さとの戦いだった。
①BtoB
  31.8km、732D+、4時間40分
  (自宅〜山科〜自宅)
  50.0km、987D+、7時間55分
  (自宅〜比叡山〜自宅)

勝手に暑熱順化した。
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②公式試走会1周
  40.6km、1405D+、7時間11分
  (昼間、初めて走った)

土井選手ら案内のもと
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③公式ナイト試走会1周+おかわり1周(ロング、ナイト)
  84.2km、2877D+、15時間38分
  (深夜スタート)

夜の矢田丘陵はどこ走ってるか分からん、
と思った。
生駒ボルダー調子に乗って走っていたら、
脚の痙攣が2周目後半に来てえらい目に遭った。
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9月)
月間229km、4888D+、37時間03分
週末にポイント練を挟み、1ヶ月前に約80kmソロで走ってそこから強度を落としていくイメージ。2週前にソロで試走してポイント練終わり。

①ポイント練(BAMBI1周に近い)
  38.1km、1312D+ 、7時間17分
  (自宅〜山科〜如意越え〜大津京)
京都の美味しいコーヒーをご褒美に暑いけど頑張った。
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②ポイント練(ロング、ナイト、最後)
  78.9km、2086D+、14時間28分
  自宅〜比叡山〜鞍馬〜伏見〜醍醐寺〜自宅、夜21時スタート
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恒例のソロの夜の比叡山
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鞍馬に抜けて
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ロードで醍醐へ南下し
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自宅へ帰るコース
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③ソロ試走(当日と同じ時間帯でBAMBI1周)
  41km、1464D+、7時間23分
  灼熱の夏が終わって涼しくなってどれくらいのタイムかのチェックの意味もあり。
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涼しいため体は軽い。
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ポールもだいぶ体に馴染んできている。
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青が強化月間の7-9月。
見た感じ少しだけ多い。
月間走行距離もさる事ながら、行動時間が長い。
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特に週末のポイント練がよりハードなものをこなしていて、トレーニング効果と合わせて、
やったという達成感から、こんだけやったんだからという自信みたいなものは備わっていた。

あとはミスさえ起こさなければ行ける。
途中で止めるという選択肢はほぼ思い浮かばなかった。

<当日にTwitterで実況しよう>
ふと思いついたことだが、チャレンジ当日の様子をTwitterで呟きながら生の声を届けようと。
街から近い里山なので携帯電話の電波もそこそこ入ることと、単純にチャレンジ中の様子は割と面白いこと、後でblogに書き起こすときに記録として活用しやすいし、あわよくばそのまま使用できることからBAMBI100中も積極的に呟くことにした。

本番数日前。

〇〇なう。最後にその時点の距離をTweetすることに。
スタート前だからゼロだ。
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前日、パッキング完了時。
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フィニッシュなう。と呟くために。

当日編へ続く。





# by peperonci_no | 2022-11-27 20:30 | レース  

滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]

前編ではshiga1ペーサーの事前準備とスタートから1区間目のペーサー業務完了、ペーサー業務引き継ぎまでを記した。

後編では2区間目のフィニッシュまでのペーサー業務について記していく。

<2区間目をどこから入るか?--神降臨-->
1区間目を歩いている間に2人いるペーサーの各区間の追加の申し入れが肉肉氏からあった。
shiga1スタートして2日目に区間追加を決心したらしい。
鈴鹿の山中で悪天候、スマホ不具合からロスト、藪漕ぎ、さらに2日目なのに幻覚を見始めるなど危うい状況に陥り、できるだけペーサー区間は長い方がいい、と思ったそうだ。

前編で引き継いでLB5からLB7まで2日間をT氏が担当し、その後は?

じゃあLB7からといきたいところだが、
LB7へのアクセスに問題があり、二転三転し次のポイントのA20栃生から合流することになった。ここに至るまでには1人の救世主の存在が鍵になった。

複数名のメンバーで編成されたチームで選手、ペーサーをサポートするのであれば、ペーサーのLBへのアクセス、回収は誰かが車を回せば済む。一方で我々のチームでは送迎役はいない為合流、離脱地点へのアクセス手段を確保する必要があった。
1区間目のLB4、5の合流、離脱については幸い姉が対応してくれたため上手くいった。
では2区間目、アクセス手段も含めどこから合流可能か?

1番長く一緒に行動できる
LB7のある小川集会所は山深く、公共交通機関では行けない。

合流地点への到着時刻が正確には読めない。
ボラで参加中の仲間に便乗できないか?
早めに合流地点入りしておいて仮眠しておく?そんな場所ないし…やはり車で行きたい。

自分で車で行くなら和邇駅近くの駐車場に停めてA21の還来神社か。ここならいざとなったら車で仮眠して合流できる。
…と決めかけたが、グループチャットの情報では高島トレイルを進む肉肉氏の状況はかなり過酷なものになっているようだ。
このままだとLB7から比良山系をまるまる1人で越えなければならない。
勿論ルートファインディングもしないといけないし1人では途方もない行程になるだろうなぁと想像し絶望した。
どうにか比良山系の手前で合流したい。どうにかならないか?

京都駅からの始発バスなどいろいろ考えて途方に暮れていたところに肉肉氏の仲間、つまり私が出雲にいた頃の仲間のS吉氏がサプライズで応援に来るという情報が入った。飛びついて連絡を入れた。

送迎役を快諾してくれて、
進行状況から始発のJRで堅田駅に行った所を拾って貰ってそこから山間部のA20栃生に送って貰えることになった。
しかもLB7で業務終了のペーサーT氏を迎えてT氏のバイクをLB5まで取りに行く任務にも同行してくれた。

まさに神!

S吉氏の存在により繋がったと言っても過言では無い。

ここから"神"吉氏と呼ぶことに。

神の登場により
A21還来神社〜フィニッシュ 37km
のペーサー区間予定を
A20栃生〜フィニッシュ 63kmに変更できた。

比良山系を1人で乗り越えた後に合流の所を
比良山系もナビゲーションなどのサポートをしながら肉肉氏には走る、歩くことに集中してもらえる。
ホッとすると同時に何としてもフィニッシュさせる!という緊張感も出てきた。
ミスはお互いに許されない。

<ペーサー2区間目>2022年5月7日〜8日
"神"吉氏の登場により
私のペーサー業務2区間目はA20栃生からとなった。
予定通り始発の電車でJR堅田駅に向かい、神に拾って貰った。
既にLB7小川までで90kmにも及ぶペーサー業務を終えたT氏も同乗しており、LB7までの壮絶な状況を聴き、肉肉氏の疲労も相当なもので特に睡眠不足の蓄積が大きく影響している。
あと一晩持ち堪えさせる。それが私の使命。

LB7からA20までは短いものの久しぶりの単独での行動となる。
心配していたが、力強い足取りでA20に走って登場した。

A20でひと通りの補給をする。
相変わらずよく食べる。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_19552856.jpg
朝8時過ぎにA20を出発。
明るくなったからか?
久しぶりの私との再会が新鮮だったか?
肉肉氏は元気な足取りで登る。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_19553631.jpg
ここまで来て幻覚、幻聴が当たり前になってきた話や、肉体的な不調など色々話したり、1回目のペーサー区間同様に退屈させないように話し続ける。

イクワタ峠まではフェアリートレイルで辿ったことのある道、の筈。
当時はフラフラで登りに1時間20分かかっていたが、今回は割とサクサク登れた印象。
稜線に出たら武奈ヶ岳までの登りだ。

ひと休みも入れながら進む。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_19554220.jpg
足の浮腫み、足の甲の痛み、足の裏の痺れなどが気になってきている。
膝裏のツボを押したり脹脛のマッサージなどしてみたり色々試してみるが効いているのかは不明。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_20090705.jpg
本当によく体は動いている。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_19554750.jpg
稜線からの琵琶湖の眺めはとても良く。
ペーサーの私はいい景色とはしゃぐが
肉肉氏は景色を見る気持ちの余裕もない。
見飽きたのかもしれないが。
リアクションは薄い。
記念なので写真はたくさん撮っておいた。

そこそこの登りを制して武奈ヶ岳到着。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_20091660.jpg
まずまず元気はある。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_19582198.jpg
ここからなかなかスピードが出なかった。
原因の全ては疲労、睡眠不足だが、
現象としては物が二重に見える状況。
ガレていて足場が悪いと慎重に歩くしか無く
スピードは落ちる。
沢沿いのややテクニカルなルートを下り、
八雲ヶ原手前で仮眠。20分で起こす。
あまり眠れず、すっきりしていなさそう。
次はもっと長めに寝かしておくか。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_19584778.jpg
少しの仮眠であまり回復せず、
ここから縦走路は割とアップダウンを繰り返す。登りはサクサク。問題は下り。物が二重に見える問題で減速気味。時間も割と押していたが急かすわけにも行かない。
やれる事をやるしかない。

復活を祈って荒川峠付近で仮眠。
20分か。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_19585706.jpg
少し復活し進む。
比良山系っぽい森を進む。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_20124627.jpg
木戸峠からいよいよびわ湖バレイ。
目先の目標を設定することがロングでは重要。
びわ湖バレイで大休止しよう、と話していた。
ゲレンデの直登も力強く登る。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_20125058.jpg
固形物が不足気味だったので売店で買えないか探しに行くが、少し前に閉店(ToT)

水分補給、トイレだけ済ます。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_20125423.jpg
腰を下ろして休む。
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次のエイド、A21還来神社の関門時刻に間に合いますかねー、なんて他の関門ファイターと話したり。
そこそこ急がないと、のんびりしていたら関門アウトになるから、サクサク行こう、と。
滋賀ラウンドトレイル2022 ペーサー記② A20~FINISH [2022.05.07~05.08]_d0242696_20130303.jpg
素晴らしい景色を満喫しながら(私だけ?)
向こうに見える比叡山山系も越えていくのかー
なんて話は敢えてしなかったかな。途方もないから。
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琵琶湖を眼下に。
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時間のこともあるので肉肉氏、ギア入れて走る。
二重に見える問題は?
脚の痛みは?

良いペースで走ってる!

そう思ったのも束の間、
しばらくすると、ホッケ山から権現山の間で、
トラブル発生!

10mくらい前方に熊。
初めて見た。

どうしよ。

急いで後方の肉肉氏に伝え、
これだけ距離もあるし音で逃げるか様子を見ることに。
距離を保ちつつ拍手や奇声を発していると、
あちらから立ち去ってくれた。
奇声を上げながら出没地点を無事通過。
北アルプスで仲間が熊に遭遇したときはあちらから近づいてきたり離れたり、下手に刺激もできない感じだったらしい。
今回のこの対応が正しかったのかはわからない。
変な汗かいた後に、
権現山からの急降下を慎重に下り、霊仙山を越えて良いペースで進む。
最後の下りもサクサクと。
A21還来神社の出発の関門は21時。

A21還来神社 401km
到着したのは18時40分頃。

この時点で遅い選手のタイムテーブルから1時間20分前倒しできてる。
19時くらいには着かないとなーと話していたが、少し巻けた。よし。

夜に比叡山を抜ける。比叡山中はエイドが無い。ガッツリ食べる。
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鯖缶丼、結構なボリューム
更にはうどんも。
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肉肉氏が気になっていた脚の甲にもテーピング貼れた。
食事を摂っていると声をかけられた。

あれ?誰?
選手?ボラの方?

何と鳥取のKGさんだった。
なぜここにいる?
しかもここは選手、ペーサ、ボラなどの関係者しか入られないエリアなんだけどなぁ。
KGさん面白すぎる。
後で分かったのは、エイドのエリア外の還来神社の鳥居のところに私の家族や"神"吉氏が見送りで待っていてくれたけど、そこに限定エリアから追い出されたKGさんも居たことに誰も気づかなかったとのこと。

後でこの事を言ったら、皆んな
え⁈ KGさん、居たの⁈
だってさ。

意外なハプニングに笑い、補給もバッチリして、いよいよ最後の夜に突入する。
A21還来神社を19時半頃出発。
出発の関門時刻は21時。
結構巻けた。
どん底関門ファイターは脱したか?
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この先はLBもない。
つまりガッツリ仮眠する場所は確保されていない。
睡眠なしでフィニッシュまで行く。
トラブったらフィニッシュ関門アウトとなる。
覚悟のようなものを抱いて比叡山山塊へ入山した。
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入山してから大尾山までは
里山の細かなアップダウンとあっち行ったりこっち行ったり蛇行するコースに方向感覚と距離感がおかしくなるセクション。
そうなると知っていたため気持ち的には備えていたため私はどうにかやり過ごせたが、
肉肉氏には辛い行程となる。
時々大尾山まであとどれくらいの距離か、
この先に高圧鉄塔の横を通る所があって…など
先のルートのイメージを話したり、
何となくでもイメージ持って歩いて貰えるように工夫した、つもり。

大尾山過ぎて、一気に進みやすくなり、
ここからは特によく知った山域だ。
庭とまでは言わないがこの先に何があるか把握できており、夜だろうと不安はない。
こう言う安心感をペーサーから選手に伝えることができていたなら成功だ。

横高山までどちらかと言うと大きめのアップダウンが続くが進むべき方向は尾根上で明確なため登りも嫌な感じはしていない。

しばらく順調だったが、
いよいよ限界来たか?
仮眠しとこう、と肉肉氏から提案があった。
深夜0時の少し前くらいだった。

私も少し眠気が来ていたし合わせて眠ることにした。スッキリした後サクサク進めたら良いなと淡い期待をしつつ。

眠れそうな場所を探す。
風が吹いていた。
先行するグループが尾根の影の平らな場所を見つけて3人で寝ていて、上手い所探したなぁと感心した。

我々もいい感じの場所を横高山への途中のコルに見つけた。

エマージェンシービビィに入り寝る。
私が持ってきたサーマレストのマットを使って貰う。
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私は山でのビバークは実は初めてで、
エマージェンシービビィに入るのも初めてで
果たして眠れるのか?
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20〜30分くらいだったか?
アラームで起こされた。
一応寝ていたみたいだが、スッキリはしない。
気絶するくらいの眠気でないと仮眠後にシャキッとはしないのかも。

後日、仮眠した場所を訪れた。
尾根の東側に丁度作業道があってフラットになっていて風除けにもなっていて適地だった。
こんな感じで2人横になっていた(笑)
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仮眠から目覚め、少しスッキリしたか
そう思い込んで進むしかないのか、
延暦寺方面へ進む。
この辺記憶がないなぁ。

比叡ケーブル駅でパシャリ。
余裕あるように見える。
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ここからいよいよ比叡山を下りる。
気分的にはもう大きな上りは、
最後の大文字山だけ。
気持ち的にはとても楽になったか?

そのせいか?
水飲み対陣までの下り、
普段なら軽快に、何も思わず下って行くのだけど、瞬きの間隔?目を閉じてから開く時間?が
長くなってきた。

私の眠気が襲ってくる前兆はこれだ。

ここから眠気にフラフラし始めてきた。
どうにか水飲み対陣、石鳥居に着いたが、
この先の林道で谷側に吸い込まれて滑落、みたいなこともよぎったので、今度こそ仮眠することにした。

1回目の仮眠は限界の眠気では無かったからサクッと寝入ることができなかった。
これくらい眠気の限界が来てからの方が良かった。
林道手前の平らなところを見つけて、また20分くらいのアラームで寝て、起きた。
今回はエスケープビビィも出さず雑魚寝。

後日、仮眠場所を確認。
こんな場所。
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起きて走り始め、
林道横が切れ落ちていて、
ここに吸い込まれたらあかん、と
肉肉氏にも注意を促しつつ通過。

瓜生山手前の何てことないトレイルでも
眠気の限界が来て道端でまた寝た。

よく寝たという感じにはなれないが、どうしようもない眠気は一瞬いなくなる。
こんなことを1人で乗り越えて来たのか肉肉氏は。

眠い、眠い、早く太陽出てきてくれーと思いながら、慣れ親しんだルートを果てしなく感じつつ絶望しながら進んでようやくバプテスト病院へ出た。

太陽が出てきたのと次のエイドA22鹿ヶ谷が最後のエイドであることから、いよいよ最後だと思い足取りは若干軽く?

A22鹿ヶ谷 425km地点  朝5時半頃到着
A21から10時間近くかかった。
A22への到着は遅い選手の予定時刻の6時と大して変わらない時刻となった。
やはり関門ファイター?

最後の補給ポイントとなる。
もちろんここでもたくさん食べる。
朝ご飯にカップヌードル食べたな。

いよいよフィニッシュまで残るはひと区間。
ここまで来て関門アウトは絶対に避けねば。
フィニッシュ関門は10時。
フィニッシュまで3時間?なんて情報も。
9時くらいには余裕を持ってフィニッシュしたいなら6時までにはエイドを出ないと。
ささっと準備してA22を5時43分に出発。
実行委員長の近藤さんも関門ファイター達を見守っていた。

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残り13km、ついに最後の区間。
大文字から如意越え、逢坂山、お馴染みの長等公園へ。
細かいアップダウンも分岐も難所も分かっている。道迷いでロスなんてことにはさせない。
肉肉氏に情報を入れつつ、走りに集中してもらう。

法然寺からの登り、前に2名居た選手をパス。
というか、後ろから付いてくる肉肉氏の圧が凄くて登りのペースを上げてもついてくる。
更に上げてもついてくる。
自分のレースペースくらいに心拍数上げてハァハァ登って引っ張ってもピタッとついてくる肉肉氏。

どーなってんの?
425km進んできた人なの?
本当に

私、結構きついんすけど。

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何とか火床をクリア。
大文字山山頂までの登りもいいペースだぞ?
ペーサー必死だぞ?

如意が岳、小関峠までの細かいアップダウンもプッシュプッシュ。
ややこしい分岐にも迷わず突っ込ませることができてるペーサーとしての充実感味わいながら、プッシュ。

とにかくプッシュ。

長等山過ぎて、
普段通る時割とテクニカルだから気を付けている下り斜面があり、肉肉氏に足元の注意を促すも、これまで通った県境のバリエーションルートの下りに比べたら大したこと無かったみたいでサクッと下りていった。
430km近く進んできてこの下りサクサク下れるのか?

腰を傷めてしまった選手をまた1人パス。
深いダメージを負っている選手もいるが
肉肉氏は最早元気というレベル。

小関峠でまた1人パス。
逢坂山への最後の登りもぐいぐいと力強い。
撮影中のシガイチ整備のUさんと言葉を交わして、逢坂山からの景色も完全スルーでフィニッシュの大津港に向けて突き進むことに集中していた。

最後の下りもミドルのレースのスパートと同じくらいで飛ばして肉肉氏を引っ張る。ついて来る。マジか、人って痛いとかどこかへ行っちゃうんだな。

長等公園からの最後の階段も普通に下りるし。

浜大津へのロードも8分半で走る。
噛みしめながら走った。
どうだった?など聞きながら。
泣く?泣く?とか
他はどんな会話したか覚えてない…

フィニッシュ見えた。
やった、やった
肉肉氏も安堵の表情
裸足ペーサーT氏、"神"吉氏もフィニッシュに駆け付けてくれている。
T氏にも"一緒に行こう"と誘う。

これまで先導していたが肉肉氏に先に行ってもらう。

フィニッシュゲートを目の前にして、
不思議だ、涙は出ない。
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今この文章書きながらウルウルしているのは何故だろう。

やった
やった

フィニッシュ 5/8 7時50分 438km

歓喜のフィニッシュってこう言うこと。
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大会オフィシャル写真から
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私、肉肉氏をペーサー2人で何とかフィニッシュさせた充実感に溢れた顔してる。
T氏も、やった、やった、と泣いてる??

<フィニッシュしてもらえて>
実際、どんなトラブルが起きてもおかしくない体調(疲れ、睡眠不足、脚の疲労などなど)だったし、トラブル起きたら即DNFにつながるため、道中色んな注意をしながら進んだ。慎重になり過ぎても関門時刻もあるしでとにかく前に進むしかなかった。トラブルや負担が最小になるように気を遣いつつ、ペーサーが脚引っ張るとかあり得ないからっていうプレッシャーはあった。
結果的に最後ボロボロになって全歩きでフィニッシュどころか、最後の区間軽快にスパートしてフィニッシュさせることができた。
ペーサー冥利に尽きる。ほっとした。

<おまけ>
後でわかったことだが、
肉肉氏に尻叩かれてレースペースくらいにプッシュして登った法然寺から火床の登りのSTRAVAセグメントでtop10入りしていた。
フレッシュな脚でランクインするようなものなのだけど、420km以上進んできた脚で成し遂げた。
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またA22鹿ヶ谷からフィニッシュの13kmの区間、3時間かかるんじゃないかと言われていたが、約2時間で走破していて、大会本部の度肝を抜いたし、想定外に早くて妻のフィニッシュの合流に間に合わなかった。(誤記を修正)

どーなってんのさ。
凄いよ。

<走行データ>
私自身は肉肉氏の足元にも及ばないが、
最後の区間でどぎついコースをやりきったのと自身の最長行動時間を更新していろいろと自信になった。
A20〜フィニッシュ
時間:23時間38分
距離:63.4km
累積標高差:4504mD+
コースプロファイルは以下。
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<備忘>
装備としては1区間目の気付きから、
ザックを大容量のサロモンのOUT DAY20+4に変更。
トレイルラン用では入れられない程の容量が入る。もしもに対応できるように。ペーサーでこの容量を背負っている人居なかったが、安心感あった。
フロントのポケットが豊富ではないのがNGと考えていたが、ポーチで対応。
RawLow Mountain worksのウエストポーチに行動食や頻繁に取り出すものを入れたのは大正解。高速で走らず歩くスタイルがほとんどなので揺れは気にならず。
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<結び>
これまで色んなレースに出てきて、
12〜13時間行動の60〜70kmのトレイルランのレースが自分の1つの限界ということを決めていた。
巷では100マイル走ったら100マイラーとか言って正直バカバカしい(失礼)とか、
自分には関係ない世界だと思っていたが、
430km、8日間も動き続けた彼らを目の当たりにしてそんな価値観はどこかへ行ってしまった。100マイルとか何日か行動したら辿り着けそうとまで思っている。
急に自分の身体が軽くなった気分でとても危険なのだが、こんな気持ちにしてくれた今回の経験はかけがえのないものであり、肉肉氏には感謝している。
どこかで私のチャレンジのペーサーになってもらいたい(^^)

余談だが、
今回の経験もあり、ついに私も100マイル走にチャレンジすることになった。

寝ずに走るとか、やれるっしょ、と。

初めて100マイルを走る人のためのイベントと言ってもいい「BAMBI100」に出走が決まっている。
4周周回なのでレポートにできるかは不明だが、
写真なども残して記事にまとめたい。




# by peperonci_no | 2022-09-27 21:00 | レース