第2回ITJ(出雲トレイルジャーニー)、何とか完走 [2015.11.15]

ITJ(出雲の方)は2014年3月に第1回が開催されたイベントで、
第1回はたった4人だけでの大会だった。
当時はまだ出雲、山陰にはトレイルランナーのネットワークがほとんどなく、
人も集まらなかった。集めようとも思わなかった。

2年近く経って、声をかけたら12人の猛者が名乗りを上げた。
出雲、山陰地方のトレイルランニングシーンが盛り上がってきている!
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コースは前回と概ね同じで、
加茂岩倉遺跡(スタート)〜高瀬山〜蓮台寺〜武部峠〜
〜鞍掛山〜仏教山〜ロード〜
〜三本松公園〜河川敷〜第1エイド〜河川敷〜
〜流れ橋〜河川敷〜そして河川敷〜旅伏山登山口(第2エイド)〜
〜北山縦走〜猪ノ目峠〜稲佐の浜(ゴール)


朝5:00にまだ暗いうちにゴール地点の稲佐の浜に集合し、
コースマップの配布を受け、サポーターの車でスタート地点へ移動。
まだ薄暗いうちにウェーブスタートの先頭から、5分間隔でスタート。
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今回は11人中8番目のスタート。
前回は先頭スタートで後方からの見えないプレッシャーに怯えていた。
今回は前方のランナーを怯えさせてやる〜!という意地悪な気持ちを楽しみつつ、
ガツガツ走らず、マイペースで進んで行った。

南山はコースが頭に入っていたので、ポイントのみの確認で、ほぼ地図の確認なしでひたすら走った。
南山は雨によりズルズル滑るコンディションでテクニカルでなかなか楽しめた。
嫌だ、とはあまり思わなかった。
新しいシューズがランニングシューズだったが、特に問題なかった。
トレイルランニングシューズでも滑るところでは滑る。
そう言うところでしか手を付くことは無かった。
前半はまだ下半身がイキイキしていた。
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蓮台寺下まではスムーズに来た。
蓮台寺下でサポートメンバーが来ていて、このイベントは予想以上にしっかりしている!と感じた。
結構、自己責任で!みたいなノリかと思っていた。本当、頭が下がります。
3人もルートロスト!?という話を聞いて驚いた。
走力によるアドバンテージも読図力によりチャラになってしまう。
読図力、ナビゲーション力結構大事。
メンバー皆に対してナビゲーション力がある中では走力が大事になる。やばい。
武部峠へのロードのヒルクライム、前後の選手が気になり、キョロキョロしながら。
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鞍掛山の急登、やはりキツかった。初めて息が上がるような登り。
それまでは軽快だった。
鞍掛山近辺は前回のITJしか入山していないエリアなので、ちゃんと読図した。
やはり楽しい。

鞍掛山でAG氏ときみさんを捕獲。
鞍掛山は分岐や面白い地形があり、地図読みを楽しめた。
あーこれね、って言う感覚がいい。
前回はマーキングを便りに進んでいた気がする。
鞍掛山からの下り。ここはいつでもツルツル。
どんな靴履いたって、どんなテクニックを持っていてもダメ。
前回も苦戦し尻餅ついてとても悔しい思いをした。
今回はそれなりに対処し尻餅は回避。
仏教山でTM氏とすれ違う。元気そうだ。追いつけるのだろうか。
仏教山の登り、結構苦しい。
MTG氏を捕獲。
下りは軽快に、そして豪快にスリップ。手つき。

ロードに出た途端に脚がピタっ・・・
苦しいロード。きみさんの陰が気になるが、自分のペースでたまに歩きも入れつつ。
三本松公園は今回唯一ルートが無い場所にポイントが設置されていた。
前回のITJ以外にも2回くらい走りに来ているので、ポイントの位置だったり、
ルートのイメージは付いていたが、イメージしていた場所にポイントがない。
悩んだり探したりしている時間がロスなので、
復路で見つけられると信じ(見つからなかったらパスするとも)、
三角点まで進んだ。
奥さんと息子がサプライズで登場し嬉しかったが、疲れ果てていて笑っていなかったかもしれない。
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前回も仏教山下りてからのロードでかなり消耗し、三本松公園はまともに走れなかった。
今回も既に脚が終わった感。
三角点から鞍部へ、そして展望台のピークへ。
鞍部のポイントがあるはずの場所に着くが、ポイントがない。
通り過ぎると、展望台。ここにはポイントがあった。
折り返して鞍部でちゃんと探したらポイント発見。
意外とちゃんと探さないと見落とす。危ない危ない。
三角点までの間に見つからずパスしたポイントが鞍部から近いため、下山しつつ、探す。
ここで間違いないはずなんだけどな〜キョロキョロ。あ!あった!
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N氏やりよった・・・登りでは見つけにくいように進行方向に対して陰になるように木の裏に設置してあった!
N氏の粋なコースメイクにニンマリしながら三本松公園を脱す。
KJ氏とF氏とすれ違う。速い、彼ら。F氏は太腿に来ていると言っていた。
しばらくロードを走り、南神立橋横のエイドに到着。
AD氏、M氏、TARO氏が振舞ってくれた。
コーラ、バナナ、シャインマスカットをいただいた。
きみさんも後ろから来ているし、河川敷セクションに向けて早々にスタート。
前回向かい風、横風に、重たい脚に悶絶した河川敷セクション、
今回はルートがマイナーチェンジされていて、精神衛生的にはより良くなっていた。
前回は神立橋を西岸へ渡り、永遠とも言える河川敷のロードをひたすら走っていたが、
今回は東岸でしばらく走り、北神立橋の北側の流れ橋を渡って西岸へ渡った。

この流れ橋、渡ってみたいと思っていたので、
ここにたどり着くまでに心が折れることは無かった。
流れ橋、低い高さにかけられていて、川面から近く、
河川敷セクションなのにワイルドな気分になれた。
流れ橋から一直線に視線の先にはこれから向かう弥山が見えて、何だかドラマチック。
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流れ橋を越えると、堤防の上のアスファルトかと思っていたら、
何と、N氏の粋な計らいなのか安全上の考慮なのか、
今回は河川敷中のふかふかのダート?をしばらく走ることに。
アスファルトじゃないだけで、かなり気持が保たれていることに驚く。
ふかふかダートが終わり、堤防上のアスファルトに出てからがシンドイゾーン。
知っているのだけど、遠い。あまりに遠い。
・・・ってか橋見えないし。絶望感の中走る。
時々脚が突っ張るため、ストレッチしながら。
右手には朝走っていた南山山塊が見え感慨深い。
早く旅伏登山口に着いて休みたい。それだけが原動力。
全くペースの上がらぬまま、ゾンビ状態で旅伏登山口のエイドに到着。
やはりここは身体がゴールと勘違いする。それほど疲れている。
前回よりはほんの少しだけ余裕があるような感じがした。
唐川のお茶饅頭2個と温麺と番茶を振舞っていただいた。
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息子が近づいてくる。遊んでいたい。
ずっと椅子に座っていたい。
先にTM氏が北山セクションに出発した。
長居はできん。
おにぎり2つをポケットに、北山セクションにスタート。
今回は旅伏山山頂までタイムトライアルし、その分が総合タイムに加算される。
どっちにしろ脚にかなり来ていたため、走ることはできないだろう、と
最初から歩きを入れる。
饅頭と温麺をドカッと食べたためか、インシュリンショックみたいな
頭がボーッとしてふらふら、目眩も。全然力が入らない。
走るなんて全く無理。
立ち止まって休みながら山頂を目指した。
山頂手前で、これはちょっと寝ないと継続不能になりそうと判断。
これまでのワースト記録の35分で山頂にゾンビ状態で到着。
6分だけ寝そべり、目を閉じた。
そこではその行為が自分のパフォーマンスを維持するために必要だった。
そうしているうちにかなり後方から追い上げてきたKJ氏に捕獲され、
軽やかに走り抜けて行った。
呆然。
いくらか回復したので、リスタート。
北山に入ってから晴れ間がでて、紅葉がピークだったのか、
伊努谷峠までのトレイルは本当にきれいな紅葉に癒されまくった。
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伊努谷峠から鼻高山にかけてようやく調子が上がってきたか、
キツいながら本来のペースに戻ってきたように感じた。
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矢尾峠までは結構好きな区間。
疲れていたが天気も良いし、トレイルランの楽しさを堪能している自分がいた。
遙堪峠までの区間は辛い登りがいくつも続くがよく走る区間なので、
気持的には楽だった。
遙堪峠から進んだところだったか、F氏に追いつかれ、
彼もまた軽やかに駆け抜けて行った。
いつもよりは重たい足取りなのだろうけど、
今の私よりは断然軽い。
脚が軽い時と重い時、タイミングに波があった。
スイスイいつものように登れるときがあれば、
膝に手を付いて呼吸を整えねばならないときもあった。
ペースが上がらない自分に苛立つが、何とか歩けている自分を褒めてもいた。

鈴谷峠〜樽戸峠は急登、急降が続き結構キツい。
普段なら急登は嫌だけど、激坂ダウンヒルが待っているので、
我慢して登るのだけど、今回は軽やかにダウンヒル〜!とはいかなかった。
筋力が落ちているのか、下半身のバネがなく、
ただの棒が上半身にくっついているだけで、
よっこらしょという台詞がぴったりなドスドスとした下りしかできず、
スリップや手つきが多くなっていた。
如何に下りでの下半身のバネ、ボディバランスに助けられているかが身にしみた。

”棒切れ”は進む。
進めばいつかはたどり着けるさ、といういつもの独り言が一歩を生む。
鼻突峠まで来ると、弥山まで続く最後の急登区間も半分あきらめ。
パワーウォークとパワーの無いウォークを混ぜ、気力で弥山到着。
空気が澄んでいて、しかも海に光が反射して、
ゴールだいぶ手前だけどおじさん涙が出そうだよ・・・という光景。
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UDさんに励ましていただき、猪ノ目峠に向かった。
やはり全然脚が言うことを聞かない。棒切れランナー。
いつもなら割と楽しめるトレイル、棒切れランナーには
ただの地面のアップダウンでしかなかった。
辛かったため、あまり覚えていない区間。

無意識の中、猪ノ目峠到着。
深呼吸と軽くストレッチし、最後の一仕事に取りかかる。
既に、膝と爪がかなりやばいことになっていて、
痛みをごまかしてペース上げたり、ごまかせずにペースダウンしたり。
グダグダ状態で出雲大社の裏手に到着。

何とか体裁整えてゴールに着きたいところ。
最後のロードの直線、スパートのつもりだけど6min/kmが限界。
ようやく終わりが見えてきた。
N氏の実家脇を通り、最後の声援を頂き、
稲佐の浜が見えてきた。あとは下るだけ。

最後の信号だけはスムーズに渡りたい。
点滅信号を何とかダッシュでギリギリクリアし、
メンバーが待つゴールへ。

は〜やっと終わった。
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浜を駆けて、弁天島にタッチし、ゴール。

朝から日没前まで、トレイル、ロード、南から北、山から海へ。
走り尽くした一日だった。感無量。安堵。

企画からスイーパーまでつとめられたN氏と、
隅々まで行き届いたサポートをしてくれたサポーターの皆様、
1人では決してできないチャレンジに集まってくれたメンバーの皆に感謝したい。

そして、トレーニング量少ない中、何とか最後まで走り抜いてくれた
自分の脚にも”本当よくがんばったな”と労いの言葉を贈りたい。

レース後2日間は、膝痛とアキレス腱炎が酷く、痛み止めを服用するほどのダメージで、
不用心にも切るの忘れていたことが悪いのだけど、5本の足の指の爪もサヨウナラ。

ボロボロになった今回の走行データは以下。

時間:9時間31分
距離:49.07km
累積標高:2539m上昇、2708mかこう
心拍数:Max184、Ave162
消費カロリー数:5884kcal


消費カロリー5884kcalに対して、摂取したものは以下。
最初から携行)
・パワージェル×6本
・一本満足×1 (満足できたのだろうか)
・カロリーメイト×1/2(2本)→ 手つかず
・水1.5L

エイドで補給)
・バナナ×1/2本
・シャインマスカット×1粒
・コーラ×1杯
・温麺×1杯
・唐川お茶饅頭×2個
・おにぎり×1個
・番茶×1杯
・水500ml×2回 → 水は計2.5L飲んだ。


<ITJの魅力>
前後に選手がいると追いかける、追いかけられるスリルが楽しい
コースマーキングなしの地図読み形式のレースであるということ
山から海、南から北、朝から夕暮れまで出雲を満喫できること
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南山と北山の間の斐伊川河川敷がもう最高。涙ちょちょぎれる。
河川敷ゾーン終わって脚ボロボロなのに旅伏山タイムトライアルとか、さらに涙ちょちょぎれる。
天気が良ければ、出雲平野の素晴らしい景色が何度も見られる。
サポート含め関係者みんな熱い。

<地図読み形式のレースについて>
コースマーキングのない、地図読み形式のレースは大好きだし、
山でのアクティビティーを楽しむ人間にとっては山力を磨くのにとても良い題材だと思う。
私個人としては、週末に新しいルートに脚を踏み入れたりする際は、
もちろんコースマーキングなんてものはないし、それが当たり前のことだし、
むしろそれが楽しくもある。
コースマークのあるレースにももちろん魅力があるけれど、
最近はレースとかに出る機会が少なく、山で純粋に遊んでいる、楽しんでいる時間が長い感じ。
競技的ではないトレイルランニングというものが好き。
レース、競技であっても山で純粋に遊んでいる感じに近いのが
地図読み形式のレースだと思う。だから大賛成。
そう思うとMMTとか無茶苦茶楽しかったわ〜。
我ながらぺぺろんちーの杯のコースとかちゃんと地図読みしながら行ったら楽しいはず。

地図読み形式のレースのコツは「ここまでひたすら走ったら確認。次、次。」
確認しながら走るとペースも落ちるし、危ない。
次のポイントまでの地形を呟いてからスタート、途中で確認しながら進める。
しばらく下って、コル、急登を登ったら北側を巻く、また下って・・・次のピークで確認(もしくはそこがポイント)など。
自分が地形図から予想した通りの地形が前からやってくるのを確認する作業が楽しい。
間違っていたとしても、その間違いがどこだったのか確かめる作業がまた楽しい。

地図の中の距離感、そんなに正確なものを持っていないが、何となくは持っている。
等高線間隔のこれくらいを進んだらこれくらいの距離、という感覚。
目印がエリアを正確に進みたい時だけはしっかりと距離を見る。
それ以外の時は距離はあまり気にしない。目立つ目標物の通過で自分の位置を把握する。
今回は地元開催だけど、これが他所の知らない土地だったとしても、そんなに変わらない感覚。
MMTを走った時も、特に距離に関して何キロ進んだ、とか余り気にしたことは無い。
気にしたとしても時計で確認する。もしくは高度計で。

ルートと標高差は以下。
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ではまたどこかのお山で。
今年も北山練習会があるよ!私も出る予定。

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by peperonci_no | 2015-11-21 01:08 | レース | Comments(0)  

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