第20回えびす・だいこく100kmマラソン完走! [2013.05.26]

5月の3週連続のレース・イベントの締めくくりが、
一番ハードな奴。

1週目、石見グランフォンド(200kmのアップダウンばりばりのロングライド)
2週目、比婆山国際スカイラン
(18.5km、風雨厳しい中のスリッピーでハイスピードなトレイルラン)
3週目、えびすだいこく100kmマラソン
(アップダウンが厳しい長い旅、蓄積したダメージは大丈夫か!?)


えびすだいこく100kmマラソンは、
島根半島の先端の美保関町から、
出雲大社前までの100kmの旅。
d0242696_22115326.jpg

75kmまでは日本海沿いの漁港巡り。
起伏に富んだルート。
最後の峠を越えて、宍道湖に出てくる。
宍道湖沿い、出雲北山沿いの平坦なルートを25km走ってゴール。

短く書くとこれくらい。
この旅は走ってみたら長かった。

前日にリレー部門で出場する会社の後輩達と
スタート会場へ。
宿で会社の皆さんと決起集会し、22時頃には就寝。

当日朝、寝たか寝てないかよく分からないうちに4時に起床。
おにぎり2個を補給。
外は選手達で騒がしくなってきた。

年配のいかにもタフそうな選手達がゾロゾロ。
気合が入る。

スタート会場で仲間、知り合いと挨拶を交わして、
いよいよスタート。
今年は手ぶらで走れる。
それだけで、完走できる気がしてくる。
(昨年は勝手に走ったため、ザックを背負って補給も自前)
d0242696_2294825.jpg

5:30 ゆっくりのんびりスタート。

日本海に出る最初の峠までに、何やらいろんな縁がありそうなU氏と遭遇。
結局55kmの鹿島ASまでご一緒させていただいた。

旅は道連れ。
1人ではかなり辛かったが、U氏と励まし合い、愚痴をこぼし合い、
何とか歩を進めたのであった。

七類まで来るとそこからは、
青い海、海、海。
d0242696_2295812.jpg

d0242696_2210232.jpg


島根の自慢。綺麗な海。
しばらく同じような景色。
海岸沿いのアップダウンと漁港。
d0242696_2210621.jpg

本当に坂が多い。

ひとつひとつの坂をできるだけ力入れずに登り、
できるだけダメージの無いようにゆったりと下ることを意識した。
d0242696_22101742.jpg

そう思わなくても、いつもより身体が重く感じ、
ペースを上げようにも上げられなかったのも事実。

エイドステーションが4〜6kmごとに用意されているため、
もう駄目・・・と思っても何とかモチベーションを保てている状態だった。
d0242696_22101025.jpg


フルマラソン分も走っていないのにこの状態は何だ?
・・・と自分に言聞かせるも答えはなし。
道中、ただただ辛く、エイドステーションがオアシスだった。
これに間違いは無い。

28km過ぎた辺りから、リレーで参加している会社のチームに
抜かれ始めるが、その際に応援をいただけるので力が湧く。
d0242696_22101489.jpg

私が1人で100kmで走ることは広まっているようで、
いろんな方から応援をいただき、脚にも力が入る。

しかし、実際思っているように脚には力は入らなかった。
のんびりペースのキロ6分半程度を維持しつつ、
ようやく、最初の山場。

このレースで一番嫌いかもしれない、
島根原発を横切る林道の登り、そして細かいアップダウン、
そして最後の長い下り。

景色があまり変わらず、とても長く感じる。
さすがにここまで、のんびりペースと言えど、
割といいペースで走り続けていたが、
歩きと走りを交互にし始めた。

片句50kmのASに着く頃にはへとへと。
朝早い段階から日射しが降り注ぎ、
熱中症になりそう。

脚は疲労が溜まり、シンスプリント気味に脛が痛んだ。

ここのASで「氷を使って!作戦」(激走モンブラン2009を参照)を
使い始めた。

脚がかなり熱を持ち始めていたため少しでも傷めないために、
今回珍しく着用していたカーフガードに氷を適量を詰めて、
冷やしながら走るというもの。

確かに痛みやだるさは軽減され、思うように走れるようになった。
氷のあるASでは毎回実施した。

かけ水ができるASでは毎回頭から水をかぶるようにした。
今回熱中症にならずに済んだのは、水で頻繁に頭部を冷やせたことが大きい。

鹿島ASへの道の途中にスーパーがあったが、
今年はアイスなども購入せず通過した。
そんな時間の余裕はないと思っていた。

鹿島ASには12:20に到着。
ここまでで55km、6時間50分。


知り合いの某ウルトラランナーから、
ギリギリでゴールした昨年より40分遅い、との情報も。

この時点で頭が働いていなかったため、
このままじゃ間に合わない、と思っていた。
(実際はこのペースで走り続けることができれば12時間半でゴールできるのであった。)

焦っても仕方ないので、
おにぎりとみそ汁を頬張り、
預けていたジェルを交換。
ここまででほぼ3本消費。後半も3本持つ。
着替え、靴下交換なし。

トイレを済ませ、日焼け止めをべったりと塗り直し、
再スタート。

昨年はここからの足取りがとても重かった。

昨年同様、熱く、途中の自販機で水を購入。
あれだけ飲んでいるのに足りない。

鹿島ASで追いついて来られたN氏(K氏と2人でリレーで参加)と
ご一緒させてもらった。

ここまで来ると、1人の力では走れない。

N氏にももらしたが、できるならここで回収バスに乗りたい、
どうせ間に合わないさ、宍道湖に出て終了さ、
そこまで走って回収されるなら、峠を越える前に終わりたい。

そんな弱気なことを言っていた。

でも、坂を目の前にすると脚が前に出る。
もうこのレースは脚が続く限り前に進むしかない。

決して力強くはないが、幸い脚は続いている。
かなり登らされる。

去年もこの景色見たな〜。
d0242696_22102281.jpg


途中のエイドでトライアスロン協会のMさんに励まされる。
宍道湖に出てからの平地で走る脚を残しておけば大丈夫だよ、と。
午後の紅茶をいただいた。甘くてしみた。

果てしない林道を無心に走る。
記憶にない。

63kmの六坊のエイドでもたくさん食べる。
そしてコップ3杯飲んで、お腹ちゃぷちゃぷ。
カーフガードとサンバイザーに氷を入れる。

六坊を過ぎてから、急に身体が軽くなった。
登りも軽やかに走れた。
何だかよく分からないが気持よく走らせていただいた。
66kmの魚瀬まで軽快に走れた。

魚瀬ASでトイレを済ませ、スイカをいただいた。美味かった。
頭に水をかぶる。日焼け止めを塗る。もう何回繰り返しただろう。

最後の峠へ向かう。少し肩の荷が下りている。
あと一度だけ登って下れば、宍道湖だ。

気合を入れる。
最後の登りをほぼすべて走ることができた。上出来。
前を行くN氏もいいペースで走る。

下りもN氏飛ばす。
私は脚を壊さないように、でも少し軽快に下る。
よし、故障なし。

71km大野ASでも頭から水をかぶる。
あたたかい声援をいただける。力になる。

昨年は71km大野から75km津ノ森までが長く遠かった。
この4kmの間に膝が壊れ、痛み、走っては歩き、の繰り返しだった。
最終的にここでリタイヤを決意した。

今年は違う!

ペースはキロ6分半〜7分と決して速くはないが、
スタート後から終始、ペースは落ちていない。
膝も問題無し。

今年の1つ目のゴール、75km津ノ森ASに無事に到着した。
津ノ森には15:25に到着した。

昨年の悔しさを考えると感慨深い。

トイレを済ませ、シジミ汁、フルーツをばくばく食べる。
またもやカーフガードに氷を入れる。

シジミ汁がしみた〜。
d0242696_22103697.jpg


キロ7分程度で走ることができれば、
間に合うかもしれない・・・とりあえず平田まで行こう。
頭が全く働かず、残り距離と残り時間の計算もできていない。

とりあえず次のAS、園だ。

宍道湖沿いを自分が走っていることが信じられない。
いよいよここまで来たか。

津ノ森ASを出発後、2,3kmはキロ6分半前後で快調に走れたが、
次第に脚が動かなくなり歩きも入る。

あれだけ遠くに思えたゴビウスが真横に見える。
79km園ASまで来た。
ここでもあんぱん、バナナ、オレンジ、ばくばく食べる。
同じ会社で働いているトライアスロン仲間に頭に水をかけて励ましてもらった。
今日はよく頭から水をかぶる日だ。

もう少しで平田だ。
平田までの道のりは精神的にも肉体的にも辛かった。
脚が棒のようで、気力も減退。
何度も歩いてしまった。

前の選手も辛そう。みんな辛い。
でも確実に前に進んでいる実感はある。

待ちに待った、平田のASに到着した。84km地点。
16:45到着。


残り16km。
制限時間の19:30まで3時間半以上ある。
キロ9分とかののんびりペースでも間に合う、余裕だよ、とN氏。

疲れ果てて働かない頭で間に合わないかも知れない、と判断していたが、
残り時間を1時間短く見積もっていたようだ。

なーんだ、トラブルが無ければゴールできるじゃん!
とても気持が楽になった。

キロ9分とかでも問題ないが、キロ7分を切るペースで走る。
気持が楽になったことで身体まで軽くなったのか?

疲労を逃がすために、途中、股関節を伸ばす変な歩きを入れつつ、
90km地点鷲巣までたどり着いた。
ここからは出雲北山沿いで、見慣れた風景だ。
気分は「いよいよ帰って来た」という感じだが、
一方で、走ったこともあるので距離感がはっきりしているため、疲れた脚には辛い。

鷲巣では皮を剥いてある甘夏があり、
味はもちろんだが、心遣いに感激した。

ここでも頭に水をかける。
日が陰ってきたため、サンバイザーを外し首からかける。

残り10kmを切った。

最後のエイド遥堪ASまでは疲労との戦いだった。
やはり疲れがたまっていて、歩きが入る。
足取りも軽快ではない。

前後を走る選手との激しくないデッドヒートが繰り広げられた。
追い抜いては、歩き立ち止まり、また抜かれる。
皆疲れている。
疲れてない選手はとっくに先に行っている。

遥堪ASでもあたたかい声援をいただき、胸がいっぱいになる。
最後あと、5km。

ここからが長かった。
膝がおかしくなり始めた。
何とかだましだまし走っていると、左足のアキレス腱の辺りが突っ張る。
味わったことの無い怖い痛みだったため、何度も触ってみたり様子を見たが、
走るとまた痛む。

走っては歩き、また走る。ストレッチしてみたり。
痛みは引かない。

アキレス腱の痛みと戦いながら、超低速で島根ワイナリーを通過。
ここから先はたまにランニングに使うコースだ。
トレーニングに使う時ですらワイナリーから出雲大社は長く感じる。
でももう、みせん広場の向こうの看板が見える!

本当はスパートしたいが、アキレス腱が痛くて走れない。
歩く、走る。完全に上半身で進んでいる状態だった。

みせん広場を通過。神門通り側へ道を渡る。
最後の登りを超スローペースで走って登る。

神門通りの入り口の信号に捕まる。
信号待ちで立ち止まったとき、いよいよゴール、という実感が湧いてきた。

下っていると松江のF氏とすれ違う。無事にゴールされたようだ。
よし、私もゴールする!

下りと最後のストレートはまともに走れた。
最後のストレートでスパートできるわけでもないが、
一生懸命に身体を前に進めた。
「出雲市から参加の**さん」と名前を呼ばれ、
ゴールゲートが見えた瞬間、ウルッときた。
何とか涙をこらえ、ゴール。
d0242696_22101053.jpg


歓喜というか安堵のゴールという感じ。
d0242696_22115977.jpg

後から満足感がやってきた。

手元の時計で13時間37分だった。
朝5:30にスタートして、夜19:07にゴール。

長かった。決して楽しくなかった。

いつもならどうせ後で楽しさが来るんでしょ、って思う所、
今回ばかりはもう満腹です。このコースは遠慮します。と思っていた。
(今は、もっと楽に完走したいな・・・くらいの気持はある。)

ゴールした後の気持を綴りたいが、
何もかも出し切って、
ゴール後は感情がほとんど出て来なかった。
ただただ疲れた、キツかった。
ゴールできてよかった。

今挙げるなら、
昨年のリベンジ果たしたぞ!と言う気持があったくらい。

昨年はリタイヤした後にここにいたっけなぁ・・・。

先にゴールしていたN氏、K氏チーム、
トレイルラン?トライアスロン?仲間のM氏と記念撮影。
d0242696_22103215.jpg

仲間って楽しい。

まだまだ気持の整理がつかないくらい、
このレースはいろいろな感情の浮き沈みがあり、
いろいろな自分の内面を知ることができた。

それだけ得るものは大きく、
もちろん達成感はかなり大きい。

目標の完走と言う形で今回の大会を締めくくることができ、大満足。
もし、今回もリタイヤしていたら、来年も・・・考えるだけで疲れる(笑)

こうして、ハードなスケジュールのレース、イベント月間の5月が終わったのだった。
アキレス腱炎になっているため、ちょっとだけ脚を休める。

[走行データ]
時間:13時間37分
距離:100km(Suunto Ambitでは96.5km)
累積標高:1185m上昇
心拍数:Max179、Ave152
消費カロリー:6176kcal


 目標の13時間は切れなかったが。完走には大満足。
 やっぱりこのコースはアップダウン多い。

[装備]
インナー:上下finetrackパワーメッシュ
トップス:Patagonia AirFlow Tank
ショーツ:Patagonia Strider Shorts 3inch
ソックス:injinji Performance Midweight mini-crew
カーフガード:Compressport R2
シューズ:Asics Saroma Racer
サンバイザー:Goliteのやつ
ウェストバッグ:UltrAspire Zeta


 トレイルランのセットからシューズを変えただけ。
 快適で、着替えも必要なし。
 カーフガードが無かったらふくらはぎ崩壊していたと思う。
 サロマレーサーを履いていても足の裏が痛かった。
 ソールの薄いシューズで走っていたらどうなっていただろう・・・。
 サロマレーサーの特徴でもあるバンドの恩恵にあずかることはできなかった。
 アーチが落ちるときが自分では分からなかった。
 熱中症のリスクを侵しても、ノースリーブで正解だった。
 脚力を失った時は腕で走るから腕振りが大事!

補給:power gel 6本分をフラスコ2本に入れ、
   1本をスタート〜鹿島ASで摂取、鹿島ASで2本目に入れ替え。
   塩熱サプリをASの2,3箇所に1錠補給。
   ロキソニンを午前中1錠、鹿島ASで1錠摂取。
   その他をASでたっぷり補給。
   (オレンジ、バナナ、スイカ、あんぱん、おにぎり、
    アクエリアス、コーラ、水、お茶、みそ汁、しじみ汁)


今回のルート、標高差は以下。
d0242696_22121190.jpg

d0242696_2212532.jpg

宍道湖が小さく見える・・・わけはない(笑)
序盤のアップダウンがいやらしい。

次は中国出張がうまいこと行けば、
「はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン大会77.5km!」
[PR]

by peperonci_no | 2013-05-31 23:13 | レース | Comments(4)  

Commented by YOHEI at 2013-06-29 03:40 x
おつかれぺぺちゃん!!
同士!!!!www
Commented by チーム夢伝説 at 2013-07-06 15:17 x
一ヶ月遅れのコメントで申し訳ありません。
本当にお疲れさまでした。
三連戦の締めくくりが100㎞とは思いませんでした。
さて、突然のお誘いです。
実は、岡山のウルトラランナーの方達が、トレーニングで大山周回道路をよく走っています。
全部ロードですが、平坦な所が無く、坂・坂・坂の連続です。
まずは、明日走るのですが、坂に興味がおありなら、今後いかがでしょうか。
2ヶ月に1回のペースでこれからは、走られるようです。
Commented by peperonci_no at 2013-07-08 23:38
>よーへいさん
ありがとうございます。
ウルトラマラソン完走って、特別な親近感湧きますね。
Commented by peperonci_no at 2013-07-08 23:42
>チーム夢伝説さん
こちらこそ、本当にお疲れさまでした。
鹿島で、言われた「昨年よりも40分遅い」には
完全に心を折られかけました・・・(笑)
でも結果的にはゴールできて、ホッとしています。
まだまだです。

お誘いありがとうございます。
コメントを見たのが遅かったー。
大山周回はちょっと興味があります。
でも・・・しばらくはいいかなぁ、と思っています。
やっぱり山でしょっていう気分です。
どうせそのうち坂ばかり走りたくなると思うので、
そのときにまたお願いします!

それにしても凄い方達ですね。ついて行けるのか・・・。
世の中いろんな方がいらっしゃいますね、夢伝説さん含め(笑)

<< 苦難のみやじま国際パワートライ... 第21回比婆山国際スカイラン ... >>