Izu Trail Journey 70km [2013.03.10]

いい旅だった。

(でも往復運転1600kmもあり、きつかったー(ToT)/)

地元の伊豆で開催された、
「Izu Trail Journey」に参加してきた。
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いつもなら、
1人で遠征し、
1人でレースを完走し、
1人で帰ってくる。

一方で今回は、
仲間、家族のサポートがあり、
体力的にも精神的にも、支えがあるってかなり大きい。大感謝。
モチベーション切らさず走ることができた。


<前日 3/9>
出雲を4時前に出発。
この段階で4時間しか寝ていない。
運転を交代しながら、実家のある伊豆へ。
途中、富士山が見えると皆から歓声が上がる。
静岡県民としては嬉しいことだ。

沼津ICからはどこもかしこも渋滞、
いろいろと回避策を考えるも、何だかんだ時間がかかり、
松崎町に着く頃には、予定から3時間遅れの16時。
既にヘトヘト・・・。

UTMFと同じくらい、厳しい装備チェックを受け、受付を済ませた。
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凄い人数の熱気を帯びた人たちが故郷伊豆に集まって来ている。
それだけで嬉しい気持ちになった。

松崎町から1時間半かかる実家に帰り、
慌ただしく夕食、入浴、当日の準備を済ませ、就寝。
興奮と移動の疲労のためか、心拍数が下がらず、
なかなか眠れなかったのを覚えている。


<本番当日 3/10>
2:30に起床。
仮眠から起きたような感じ。

3:00に実家を出発し、
4:00過ぎに松崎町に到着。当然まだ暗い。

準備を済ませ、駐車場からスタート会場の松崎港へ。

4:30くらい、会場には既に数百人の選手が集まっていた。
チームぴれ吉やその他、いろんなレースでお見かけする方々とご挨拶。

スタートゲート前に整列。
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スタート前の主催者側のあいさつ。
この大会への熱い想いが届いてきた。

「良い旅を!」
6:00に松崎港を出発。
私の目標は75km先の17:38に独鈷公園にゴールすること。
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早朝から沿道にはたくさんの歓声。ありがたい。

しばらくアスファルトの登り。
寝不足で、吐気がいきなり襲う。
エンジンかかり始めるまでは我慢だ。

桜田トレイル入り口からは、
気持ちのいいトレイルが続いた。
渋滞もややあったが、序盤飛ばしすぎないように意識していたからちょうどいい。

予定より15分くらい早く宝蔵院のWP1に到着。
早速、両親、姉、応援団から応援あり。弾みになる。

しばらく走り易い遊歩道を走り、長九郎林道へ。
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超苦労、いや長九郎林道から先は、
萩野入林道、二本杉林道と合わせて20km続く。

ひとまずは黄金橋のAP1まで12km程度頑張る。

皆意外と登りで歩いている。私は走る。追い抜く。
下りでは皆走る。そして私は追い抜かれまくり。

テクニカルな下りは得意だが、林道などの下りは不得意。
林道の下りで飛ばしすぎると
その後脚が駄目になると経験しているため控える。

林道の下りで飛ばせる人はやはり強い。
別の林道レースで負けている某ランナーには、
この段階で振り切られた。
今回のレース、走れるトレイルランナーにとってはかなり有利。
(そもそも走れないトレイルランナーっておかしいが)

黄金橋AP1に到着する手前、脚がピクピクと痙攣しそうな兆候あり。

黄金橋AP1に到着。たくさんの選手が補給しており、ちょっと安堵。
黄金橋AP1は補給も多い。私はバナナとドリンクをいただく。
途中風雨にさらされ身体が冷えたためか、トイレによる選手が多かった。
私も珍しくトイレにお世話になる。

トイレ行列などもろもろで14分。

再出発し始め、異変に気付く。
いつものように坦々と登りの林道を
小股のフォアフットで軽快に走って行こうとすると、
ふくらはぎがこむら返り寸前。

軽くマッサージするが駄目。
ストレッチする体勢を取ると股関節、内股、太腿、
あらゆる部位が痙攣しはじめる。

だましだまし、フォームを変えつつ走る。
本来の自分の走りができない。力を入れた走りができない。

萩野入林道、二本杉林道は走りと歩きを混ぜ、
やはり登りで追い抜き、下りで踏ん張れず、追い抜かれる展開。
少しペースを上げようとすると痙攣する。歯がゆい。

林道から二本杉歩道に入り、少しほっとした。
登りなら脚は痙攣せず何とかなる。

まぁまぁの急登。渋滞気味なので、やや流す感じ。
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登りきると、皆は軽快に走り出すが、私は逆。

平地、下りを走ると筋肉が振動し、痙攣を誘発し駄目。
二本杉峠CP3の手前でも立ち止まる。

途中、みかんさんに抜かれる。
叱られた。逆にありがたい。

二本杉峠CP3には応援部隊が来ていることが分かっていたので、
やはり、気持ちが上向いた。

痙攣が止まらないため、峠でしばし休憩、水分、塩分補給をする。
7分程、体を休めていると、多くのランナーが通過。くやしいー。

再出発して1kmしないうちに激しい痙攣に襲われ、
ご機嫌斜めな脚をなだめる。

ふくらはぎが異常に収縮?し、線状に陥没した。
今までに経験したことの無い状況に、肉離れか?と焦ったが、
少しふくらはぎに触れているともとに戻った。
激しく収縮してしまっているようだ。

二本杉峠から猫越岳あたりまでは追越禁止区間などを含み、
基本的には非常に気持ちのいいシングルトラックを走れるコースだが、
残念なことに、私にとっては痙攣との戦いに夢中で、あまり記憶が無い。
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走っては止まり、を繰り返した。

だましだましのフォームが功を奏してきたか、
痙攣が起こり難くなり、ようやく走れるようになったか?
と思った頃に仁科峠AP2に到着。

二本杉峠までは予定より早く到着できていたが、
仁科峠AP2には予定時間と同じくらいで到着。
ストップ&ゴーを繰り返しているためペースが落ちていた。

仁科峠は海からの冷たい強風が吹き上がってきており、
休憩していると体力が奪われる。
体温が下がり若干体調が悪くなった。
アウターシェルを羽織り身体を温めた。

峠には多くの応援部隊が来ていて、
たくさんの人間に支えられていることを実感。
頑張らねば。

仁科峠AP2では温かいうどん、バナナ、ドリンクを補給。
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温かいうどんが身にしみた。感謝。

ふくらはぎの痙攣を少しでも軽減させたいため、
カーフガードを装着。

13分程度で補給を済ませ、出発。

カーフガードは調子いいようだ。
ふくらはぎの痙攣の頻度は下がってきた。
一方で太腿の痙攣、痛みは酷くなっているようだった。
我慢して進むしか無い。

仁科峠〜土肥駐車場の区間は、出雲から一緒に参戦したN氏も言っていたが、
厳しいルートだった。

特にきつい、との事前情報は無かったが、
地図上には現れない細かなアップダウンを繰り返し、
階段が多く、脚へのダメージも大きい。

きちっと地図が頭に入っていなかった自分が悪いが、
次のエイドの土肥駐車場までの距離感、位置関係が分からず、
次の峠か、まだか、などその繰り返しで、精神的にも参った。
景色が言い訳でもなく、トレイルに沿って道路が走っているため、
そろそろ駐車場なのでは?という錯覚に何度も襲われた。

さらに、土肥駐車場までの最後の登りはロードの登り。
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心を折られかける。
意地で走りと歩きを混ぜながら進む。

土肥駐車場AP3で疲れ果て、地面に腰を下ろした。
バナナ、飴、イタリアンポタージュ、コーヒーと、
ゴールまでに必要な水分をボトルとハイドレーションに補給。
トイレも済ませた。
レース中トイレに行きたくなるのは私にしては珍しい。
やはり冷たい強風のため、身体が冷えているからだろうか。

既にここまでで、54km程走ってきている。
脚の痙攣は治まってきていたが、疲労は大きい。
でもまだまだ行けるという感覚はあった。

応援部隊から、あとハーフマラソン1本くらいだよ、
と重たい言葉を頂戴した(ToT)

辛いが、あとは達磨山までの登りを越えれば下り基調になる。
それだけを考えた。

土肥駐車場では18分程補給と休憩に要した。
普段レースではこんなに休まない。よほど疲労していたのだろう。

最後の大きな登り、気合いを入れて再スタート。

ここから先は、何回か来たことのあるルートとなる。
次の目的地、戸田峠、だるま山レストハウスも当然どこにあるのか知っているため、
逆に、ランニングで向かうには遠くに感じて精神的に参った。

しかし、もうあとは下りだ、そればかりを考えて進む。
他の選手達も疲労してきているのか、
走り易い達磨山への緩やかな登りでも、皆歩いている。

少しペースを合わせて休憩し、タイミングを見計らって登りで追い抜く。
今回のレースはこの繰り返しだった。登りに強くなっている気がした。

達磨山からの景色は格別だった。
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今回のコースのハイライトとも言える。
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景色を堪能しながら走れた。
辛い気持ちも少し和らぎ、
レースを旅として捉えることができた瞬間だった。

木段、踏み固められた走り易いトレイルを快調に走り、
戸田峠に何とか到着。

ここからはホームコースそのものとなる。
だるま山レストハウスまでの下りで、
もう強風の吹き荒れる稜線はないというのと、スパートできるように、
今まで何度か脱いだり着たりを繰り返していたアウターシェルを完全に脱ぐ。
もう着ない。身体が熱くなる走りをする、と心に決めた。
走り易過ぎて、逆に太腿へのダメージが大きく、
途中で何回かペースダウン。だましだまし、だるま山レストハウス到着。

ここで、応援部隊から最後にエールをもらい、気合注入。
ここからは気持ちのいいコースだからぶっ飛ばしちゃって!
と言われたものの、ここから10km弱あるぞ、おいおい。

そうは言うものの、下り基調のトレイルが目の前にあり、
あとはもう下るだけ、となると、もう何も考えない!

飛ばす。
5分半/kmを上回るペースで下る。
脚はとっくに壊れているはずなのに。
何かが吹っ切れたか。

途中ゴルフ場の横を走るアスファルトで膝痛が気になり始めた。
立ち止まりマッサージ、アスファルトは駄目みたい。
だましだまし走る。

もみじ林道へ戻るとまたペースup。
前を行く選手達も疲労しているようで、結構歩いている。

何とか6分/kmは越えないように維持。

修善寺自然公園を抜けると、
ゴールへはてっきり直進するものだと思っていたら、
最後にアスファルトの登りがあるではないか!
マジかー、と思っていたが、ここも何とかランと歩きを混ぜ攻略。

ゴールはもう近いですよーと言われるが、
そんなものには騙されるものか!あと2キロもある。

最後にアスファルトの激下り。
ここもぶっ飛ばす!
4分半〜5分/kmで。
下半身の筋肉をすべて導入して。

最後の直線のロードが途方もなく長く感じた。

ゴールはまだか、ゴールはまだか、それだけだった。

残り900mと言われ、ようやく実感が沸いてきた!

先にゴールしていたN氏、そしてK氏が笑顔で迎えてくれた、
もうすぐそこだ!そこを曲がったところだよ!

石畳の最後のストレートをダッシュ。
最後のコーナーを曲がって、燃え尽きた。ゴール。

鏑木さんが出迎えてくれた。
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興奮状態で何話したかよく覚えていない。

タイムは11時間34分。
もともと累積標高と距離から考えたら13時間くらいが
いいところだと思っていたため上出来。

しかし、途中の痙攣トラブルがなければ、と思えば悔やまれる。

とはいえ、最後の下りでこれだけぶっ飛ばせて、
燃え尽きることができたことには大満足!!

まったく長い旅だった。
良い旅だった。

[走行データ]
時間:11時間34分 (順位480位)
距離:70.16km
累積標高:3277m上昇
心拍数:Max186、Ave161
消費カロリー:6830kcal (すごい)


今回のルートは以下。

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装備は、以下。
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ザック:Salomon Skin Pro
(調子良かった。このタイプのザックを背負っている人多かったけど、
フィッティングがしっかりできていなくてユサユサ揺れていた。
もったいない。)

ハイドレーション:ザックに付属のものと、500ccのボトル
(エイドが多いとボトルがかなり便利)

ウェア:finetrackのパワードライの上にPatagoniaのCapline2、
    ストライダーショーツ3インチ、Inov8のWrag30、
    injinjiの5本指ソックス、アウターはMonturaのAir Jacket。
    コンプレスポーツのカーフガードは途中から装着。
(今回のような走れるルートにはカーフガードが
 最初からあった方が良いかも、レイヤリングはちょうど良かった。)    

シューズ:Montrailのマウンテンマゾヒスト
(問題無し)


さぁ次は再来週のチャレンジ・ダイトレ(初級編)。まったり走ってこよう。
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by peperonci_no | 2013-03-11 23:32 | レース | Comments(4)  

Commented by みっちゃん at 2013-03-13 09:20 x
こんにちは(^^)

相変わらず頑張ってますね
ハードなレースに次々とチャレンジされ、そのモチベーションの高さには尊敬します
今シーズンは山スキーの方は?
また白山の方にも遊びにきてください(^^)

ところでワタクシ、この程トレランシューズをゲットしました(^^ゞ
といってもペペさんみたいなゴツイことは出来ないので
ちょっとそちらの世界を擬似体験してみようと思います(^^ゞ
Commented by peperonci_no at 2013-03-13 20:44
>みっちゃん
おばんです。
ハードなレースは楽しいので、
モチベーションというか、楽しんでやってます。

今シーズンはこの大会もあったためランに傾倒・・・
ゲレンデ1回に留まってます。雪も少ないですし。

今年、夏に白山に一度遠征に行きたいなーってぼんやりと思っていますので、またよろしくお願いします。

あら、みっちゃんもトレイルランナーですね!
山屋はすぐトレイルランナーになれちゃいますよ。
体力あるみっちゃんなら尚更です。楽しんでいきましょー。
Commented by YAMA at 2013-03-23 07:28 x
おはようさん♪
ひえ~かなり過酷なレースですね。距離もすごい!

一昨年は左脚股関節を痛め、やっと治ったと思ったら、
こんどは右太股。東山三十六峰で完全に痛めました。

年末頃は階段の下りでビッコを引いていました。
スキーをしても右膝を曲げると力が入らなかったです。

トレーナーに見て貰ったら、右太股の筋力が落ちていて、
左に比べて、なんと3センチも細くなっていました!

ただいま無理せず、ボチボチ回復に努めていますが、
年寄りの回復はなかなか時間がかかります。トホホ

大会スケジュール、順調にこなせると良いですね!
Commented by peperonci_no at 2013-03-25 21:59
>YAMAさん
おばんです。

結構過酷でしたが、終わってみれば行けちゃうもんです。
辛い記憶は忘れてしまいますから(笑)

故障は大変ですよね。
長引かせないように治療して、
早く復活できるといいですね(あれ?矛盾してる?)

まぁ焦らずボチボチ行きましょう。

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