人気ブログランキング | 話題のタグを見る

OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]

会社が連休だったこともあり、
思い切って中国山地を越えることにした。

久しぶりのトレイルランのレース。
久しぶりのウキウキ、ワクワク。

でも山全然走ってない。ガーン。

さて、今回は2年ぶりの新城32k参加。
新城は4回目の参戦となる。
昨年は大震災で開催中止。
一昨年は足首を故障して大事をとってショートの参加。
3年前には、初めてのオーバー30kのレースとしてエントリーしていました。
4年前は本格的なトレイルランのレースデビュー。ショートで参加。
ボロボロでした。

3年前の32k参戦の日記から抜粋・・・
・・・急登!この辺から大腿四頭筋がおかしくなり始める。
・・・前半の下りで飛ばしすぎたせいか、痙攣を繰り返す。
・・・心拍数上がらないのに痙攣でスピードが上げられない。
・・・下りを飛ばした後は足が棒になり、普通に歩くこともままならない。
・・・ゴール地点が見える。もうフラフラ。
・・・意識朦朧、山を抜けアスファルトに出る所でつまづいて転倒。
・・・親指の皮がペロ!出血。最後にこれかよ〜。
・・・タイム : 6時間56分 ギリギリ7時間切り!  316位


結論、3年前は、ボロボロの状態で何とかゴール、だった。
まだまだロングと言われるレースを走る脚力も
レース運びの仕方も分かっていなかったように思う。
大好きな下りでは何も構わず飛ばしていた。
(もっとも、今や32kはこの業界では距離的にはショートの部類だ。)


果たして、3年間でどれだけ自分が成長したのか!?
そんなところも気になっていたレースでした。

結果としては、
5時間39分!
103位! (700名以上のエントリー者数)

今までで一番好成績?!

そして、ほぼ自分の思い描いていた通りのレース運びができて、
力を出し切ってゴールできた!

大満足。(こんなに結果に満足するレースはここ数年なかった)




レースの各区間で振り返ってみる。
OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_12415350.jpg


OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_12415731.jpg



A:スタート〜登山口
OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_11545171.jpg

毎年渋滞がつきものなのは分かっているのだが、
みんな速そう見える。
スタート時にはどうしても前方には並べない。
OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_11545239.jpg


結局、渋滞回避のために後方からごぼう抜きして体力を消耗してしまう。
2.5kmくらい林道を結構ペースを上げて走る。

いつもよりやや突っ込んで走ったせいもあり、
3年前より前方につけることができた。
3年前は登山口で7分間ピタッと停まっていた!!
今回はほとんど停まらずのろのろと動き出した。
OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_1154556.jpg

OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_11545276.jpg

既に息が上がって苦しそうな選手もいる。
私は前夜のアルコール大量摂取が効いたのか(!!)
調子がいい。そんなに心拍数は上がらない。
行けそうだ。そう思った。

B:最初の山区間〜東尾根〜亀石の滝の登り
ここは我慢した。
辛さを我慢するのではなく、
無理して前に出ることを我慢した。
楽しく走れる区間もあるが、我慢した。

前方が相当遅いとき以外は、前の選手に歩調を合わせることにした。
登山口到着時の順位が割と上位なので、
周りの選手のペースもちょうど良い感じだった。
登りでも抜けるかな?と思うタイミングがあったが無理はしなかった。
後半の脚を残すことを意識した。
OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_11545491.jpg

亀石の滝を過ぎた登りからは、
前半を飛ばし過ぎた選手が脚を止めてストレッチしたりしていたため、
自然と順位は上がった。
OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_11545554.jpg

九十九折の登りや緩斜面では軽く走る余裕すらあった。
トレッドミル傾斜15%ランの効果あり!と思いながら坦々と走る。

とにかく無理せず。


C:宇連山分岐下〜宇連山
ここも我慢。
ここが一番急登。そしてずーっと続く。
この登りでは他の選手もかなりきつそうだった。
脚を使わない登りを意識した。

トレラン雑誌などでよく取り上げられる、
手で膝を押すスタイルが本当に役に立った。(滅多にしない)
脚を使わずに済んだ。そしてペースが一定に保てる。

例年よりも割と楽に宇連山分岐に着くことができた。(もちろんキツいはキツい!)

分岐のエイドを過ぎて登っていると、
トップの近藤選手(ぶっちぎり優勝)とすれ違った。速すぎる。

D:合流地点〜林道
合流地点で順位を告げられる。
自分は140位か141位だった。これは期待できそう。

レースも半分を過ぎ、脚に疲労も溜まってきた。
下りが結構キツくなってきた。
ここでも無理して突っ込まず、ピッチを上げなかった。
林道は辛かったがほぼすべて走ることができた。
これもトレッドミル15%ランや前半脚を温存していたことによる。
林道はクロスマウンテンマラソン王滝を思い出すガレ場。
OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_11545739.jpg

クロスマウンテンマラソンの方が楽だな〜とか思いながら走る。
途中のエイドでは塩を大量に舐める。

E:林道終わり〜細かなアップダウン〜宇連山分岐
初めはこんな様子だが、
OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_11545997.jpg

ここからが一番キツい。
それが分かっているだけよかった。
3年前はこの登りで何度も脚を止めた。
今回はノンストップ。

ここは気持ちのいい下りと激登りが連続する区間。
心が折れそうになる。
心が折れないように脚を使わないように、
本当はかっとびたい下りでセーブする。
ここの下りで何人かに抜かれる。マイペースを守った。
というかペースを上げられず。かなり疲れていた。

まだかまだかと思っていると登りの終わりに到着。
我慢は終わった、とも思った。

宇連山分岐まで前の選手に合わせて下り、
最後のエイドで水を飲み、シューレースを締め直して気持ちも締め直した。

F:激下りだけかと思いきや登りもある
ここからはほぼ下りなので、
温存などはおかまい無しで、ぶっ飛ばして下った。
(ゴールの順位からすると30人くらい抜いた?)

下りはウェットでやや危険だが、かなり調子よくピッチを上げて下ることができた。
OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_1503142.jpg

途中の細かい登りは何とか小走り&膝押しで登れたが、
さすがにぶっ飛ばし過ぎで心拍数も跳ね上がり、脚も痙攣間近、
富士登山競走かってくらいフラフラだった。
長い登りは地面、岩に手を付いて這って登った。
でもここでも折れずに這ってでも登れたことが、今日の調子の良さの表れだった。

何とか最後の看板まで辿り着けた。

G:本当の最後の下り。
「あと30分」の看板がいつも迎えてくれる。
下りのランで言えば、10〜15分。
時計を見ると何と5時間半前後。
目標の6時間は切れる!あとは出し切るだけだ。
でも既に下りの筋肉もかなり使い切っているため、
思ったより飛ばせない。
脚は痺れ始めていた。
最後に水をがぶ飲みし、ハイドレーションを空にした。

前方の選手もかなり速い。
パスすることができない。
体幹が疲れていて、
九十九折のコーナーでスピードを上手く載せることができず、
減速してしまう・・・。

キャンプ場の敷地に入りスパート!
スパートできていることは嬉しかった。
脚は何とか持ってくれた。

やりきったー!
ゴールゲートをくぐる際、ガッツポーズが出ていたと思う。
OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_1521361.jpg



OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_1155846.jpg


チームぴれきちの他のメンバーは既に風呂から上がってさっぱりされていた。
ここのレースはある意味、如何に早く風呂に入るかがステータスなように思える。
光栄なことに、今回見事に入賞されたトップランナーのナオさんと記念に。
OSJ新城トレイル32k [2012.03.18]_d0242696_1155072.jpg


今回のギアはこれ
多くの参加者がサポートタイツや膝のテーピングをする中、
タンクトップと生脚ショーツで挑んだ。
ノースリーブ自体着ている人がほとんどいなくて、
二の腕を出しているのは上位の方々がほとんど。
大したタイムじゃないのに気合い入り過ぎていて、
ちょっと恥ずかしい気もしましたが、
アームカバーしていれば寒くないし、
走れば暑くなるし、腕振りは楽だし、
ウェアリングはちょうど良かった。
シューズはmontrailのログレーサー。
ウェットだったが、気をつけていれば岩場でもガンガン下れた。


行動食は、
・水1L → ハイドレーション すべて消費
・カーボショッツ3本 → ソフトフラスコ ほぼすべて消費
・梅丹サイクルチャージ3本 → ボトル ほぼすべて消費
・塩熱飴1個 → 消費(効果は不明)
・各エイドで水を一杯ずつ、塩をひとつまみ。

今回は電解質系の水分補給は敢えてせずに挑んだ。
こまめな水分補給と塩の摂取、そしてスピードを抑えることで、
足の痙攣はなし。


ハセツネ上位のdaniさんやOSJフル出場のたなべさんや、
関東の有名ハイカーのcossyさんなどとお話しさせていただいたり、
今回はいろいろと得るものが大きかった大会でした。
島根も楽しいけど、どんどん遠征したいと思いました。

でもさすがに往復1120kmの運転、一人ではキツい・・・。


今回走っている最中、割と余裕のあったところで、動画を撮りました。
↓↓↓↓

by peperonci_no | 2012-03-20 12:49 | レース  

<< 大山BC 弥山山頂〜7合沢 [... 山陰てれまくりin大山(勝手に... >>