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第3回ITJ(出雲トレイルジャーニー)、サポート記 [2016.10.23]

この日は本当にいい顔をたくさん見た。
”トレイルランでもなくマウンテンランでもない、呼び方なんてどーでもいい、ここまでくるとそんな感じになる。まさに旅のようだった!” by 主催者N氏
”旅”はこんなにも人を良い顔にしてくれる素晴らしいものだ。

出雲の山好きのための”旅”が更にグレードアップし、
大成功をおさめた。
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ITJ "Izumo Trail Journey" (出雲の方)
2014年に第1回が開催され、
2015年に第2回
参加者も4人、12人、
そして2016年の第3回は17人の参加者が名乗りを上げた。

今回は主催N氏の立案で、県外のランナーにも
出雲という土地、トレイルの魅力を知ってもらいたい、と
積極的に声をかけ、6名の県外の猛者にも走っていただき、
山陰の初参加6名の方もさることながら、
県外の方にも魅力を存分に味わっていただけたのは大きな収穫だったと言える。

今回、私は3回目の参加と言いたい所だったが、
出産予定日が近かったため、サポートの"ITJ CREW"の一員として
出雲のトレイルに情熱をかける選手達をサポートさせていただいた。

サポートさせていただいた立場から今回の記事を書く。
ランナー目線ではないのはお許しを。

コースは前回とやや変更ありで、
累積標高、距離がややキツくなっている。

加茂岩倉遺跡(スタート)〜高瀬山〜蓮台寺〜武部峠〜
〜鞍掛山〜仏教山〜ロード〜
〜三本松公園〜河川敷〜南神立橋CP〜河川敷〜
〜沈下橋〜河川敷〜そして河川敷〜旅伏山登山口CP〜
〜北山縦走(※)〜猪ノ目峠〜稲佐の浜(フィニッシュ)

距離52kmくらい?累積標高3000mくらいあったのかな?
※矢尾峠〜木無谷CP〜遙堪峠で縦走路から一旦外れる

※の縦走路北側の沢沿いのルートに変更になっているところは、
N氏の出雲のトレイルのここがいい!という強いオススメ感が伝わってくる。

朝5時、稲佐の浜に選手集合。
車数台に別れてスタート地点の加茂岩倉遺跡へ向かう。

スタート前にコースの概要説明など済ませ、
定刻6:00、薄暗いうちに第1グループスタート。

今回は1人ずつではなく、グループでのウェーブスタートで全部で4グループ。
今回からゼッケンの準備されている!
しかもスタートゲートまで準備されている!!
銅鐸がゲートの一部と化しているが、実は備え付けの車止め(笑)
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スタートゲートはフィニッシュゲートにも早変わりし、
大会を盛り上げるアイテムとなった。

全選手を見送り、サポートのために移動を開始する。
サポーターの中での連絡手段としてメッセンジャーを使用。
各地点のサポーターから選手の進行状況が逐一報告される。

南神立橋エイドで準備をしていると、
早速集団ロスト(道迷い)だとのこと。
おいおい、地図読み講習会、またやるか・・・

今回もコース誘導の表示や、誘導員などは一切無し。
配布された地図だけを頼りに選手は自分の進むべき道を判断し先へ進む。
山を楽しくかつ安全に走るための必要な能力を試す意味合いも込められている。

南神立橋CPで広島から駆けつけたクワさんと合流し、
沈下橋へ向かう。

沈下橋では、今回何と出雲在住のプロカメラマンが写真を撮って下さることに。
カメラマンとサポート役のMTG氏を案内しつつ、沈下橋を散策。

前回からこの沈下橋がコースに入っているが、
聞く所によると、前回道迷いで沈下橋を通らずに
次のCPへ向かっている選手が多数いたそうだ。

何ともったいない!今回は是非通ってもらいたい。
出雲の風景の1つとして斐伊川の流れは外せない。
北山から見る景色にはいつも雄大な斐伊川があった。

砂の堆積量、水量の少なさ、川幅の広さが
他の一級河川にはない光景を生んでいる。
蛇行した曲線を描く川の流れが、
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説の元となったとも言われる。
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その光景を川面のすぐ上から見ることができる。
橋を渡っていると、その先には目指すべき北山の弥山がそびえている。
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こんな情景に何て素晴らしいコースなんだろう、と第2回の時思ったのであった。
※今回は無事に全選手が通過した、とのこと

沈下橋を渡ると選手は延々と続く河川敷へ戻る。
選手は河川敷をボロボロになりながら走るんだろうな〜、
今回は皆どんな顔して旅伏山登山口CPにくるんだろうな〜、と
今回は見られないが想像してニヤニヤしつつ、
所用のため次の旅伏山登山口CPへ車を走らせた。

毎回旅伏山登山口CPにはエイドステーションが設けられ、
後半戦の北山縦走路に備え補給ができるようになっている。
今回も、選手として食べられなくて残念だったのだが、
豊富な補給が準備されていた。あー選手羨ましい。
特に好評だったのが松江のパン屋CARREのキッシュだったようで、
私も後でいただいたが美味かった〜。
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(キッシュの写真はM氏撮影)
ここら辺はN氏夫婦のセンスが光るところ。

途中経過情報では、昨年のタイムよりも5分程度速いとのことで、
早速本日のメインの任務である木無谷CPの準備をすべく、
次の目的地の矢尾、客垣谷へ車を走らせた。

今回クワさんと担当することになったのは、木無谷CPのサポート。

木無谷は北山縦走路から外れた踏み跡も薄れつつある沢沿いのルートの
ちょうど選手が不安になりそうなちょうどいい距離にある場所。
今回はクワさんと2人で担当することになり、本当に良かった。
・・・それほど薄暗い何もない山奥で、ひとりではちょっと。

客垣谷から入山、矢尾峠へ上がり、選手達と同じルートでCPへ向かう。
客垣谷のルートの荒れっぷりが酷かったため苦戦したが、
1時間40分くらいでCP到着。
途中キレイな景色だったものでクワさんと写真撮影大会となったりして遅くなった。

選手到着予定時刻を迎えていたため慌ててCP設営し終えるも、
なかなか選手来ず、結構焦る。
何しろ携帯電話の電波が入らないので、
選手の進行状況の情報が全く入らない。

予定より20,30分遅れてトップ選手が通過。
続々と来る選手。みんなとても良い顔している。
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トップ選手の方が疲弊しているぞ・・・・?!
後方の選手の方が楽しんでいた感じ。
全体的に40km近く走ってきているのに皆、まだまだ行けるぞって顔している。
頼もしい。

矢尾峠〜木無谷〜遙堪峠は、私は好きなルートだが、
ガレていたり、踏み跡も廃れつつあり走りにくいため、
いわゆるランナーには正直受けないだろうなぁ、
と思っていたが、対照的に多くの選手が口を揃えて”楽しいコース”、と言っていた。

そんな言葉が聞けてN氏はもちろん、私も感激、である。
ただ山で走る走力があるのではなく、山で強い、山の魅力を感じながら走れる人が育っていて、
出雲でいろんなイベントやったり、ブログで情報発信したりしていて良かった、と思える瞬間だった。

木無谷CPでは選手通過のチェック、タイム記録、写真撮影を担当させてもらった。
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(クワさん撮影)
本来エイドステーションの機能は無いのだが、
クワさんが気をきかせて
水、麦茶、スポーツドリンクの6kgと、
ビスケット、ポテトチップスを担いで上がってくれた!
選手は水分の消費が特に想定外に多く、助かったようだ。

選手を見送りながら写真をパシャパシャとり、
無事にスイーパーを見送り、CPを撤収。

選手と同じ道を辿り戻る。
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(クワさん撮影)
木無谷CPから遙堪峠は出雲の代表トレイルの1つで、
他所から誰かが来たら案内したい場所だ。
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1年を通して湿気が多く、苔の生命力全開で、クワさんも写真をたくさん撮っていた。

遙堪峠で同じくサポーターのAD氏と合流し、峠道を下山した。
木無谷でのサポーター業務を終え、フィニッシュ地点へ向かった。

どうやら今年は午前中天候が崩れていたが、
午後から天候回復。
コース終盤の最高のビューポイント、弥山山頂からの景色も
抜群だったようで、県外からの参加者も感激して下さったようだ。
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(上2枚はトモちゃん撮影)
ここまで走ってきたことすべてが報われる景色・・・ホームに帰って来た気分になれる景色・・・
弥山も出雲の代表トレイルの1つであることは間違いない。

フィニッシュ地点には、既にフィニッシュゲートが設置され、
某日本アルプス縦断レースっぽい雰囲気を醸していた。
・・・フィニッシュが海だしね。

稲佐の浜の弁天島にタッチするとフィニッシュ。
続々とフィニッシュする選手達。
みんな生き生きとした表情をしている。

昨年完走できなかったけど、今年完走できた人、
初めて参加なのに、快走した人、
イベントのクオリティが高まって仕事量増えて、
バタバタしていていろいろ大変だったけど、
皆の笑顔に救われた人、など
いろいろな表情を見ることができた。
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私も当事者として走ったわけではないが、
サポーターとして参加することで、
彼らの感情を共有し、
出雲という土地で暮らし出雲のトレイルに携わる人間として
何とも言えない満足感に浸ることができた。
あぁ自分の楽しんでいること、感覚って間違っていなかったんだな・・・と
ジワッとこみ上げるものがあった。

全員がゴールした後、表彰式が執り行われ、
その後、県外からわざわざお越し下さった選手へお土産の贈呈。
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出雲ならではの品々を。主催のN氏の粋な計らい。

ITJは初めはごくごく身内だけでの
いわば”プチイベント”だった。
プチイベントにしては壮大すぎるコースというギャップに
胸の高鳴りを感じていた第1回。
第2回、3回と回を重ねて参加者数も参加者のレベルも高くなると同時に
主催のN氏夫妻を始め、ITJ CREWを始めとした有志の皆様の
尽力で、こんな素敵なイベントに成長している。
台風の直撃でトレイルの状況が心配されたが、
遙堪キコリーズはじめ有志の協力でトレイルワークを実施し、
倒木の撤去などで快適に走れる環境に仕上がった。
出雲の山に関わる人間全員で作り上げたイベントと言っていいほどだ。

コースの壮大さとイベントのクオリティのギャップは埋まったのではなかろうか。
今後の成長がますます期待される所だが、
これ以上成長しちゃうとマンパワーが限界きちゃうので、
個人的にはこれくらいの規模で、サポーターの人数がもっと増えると
ちょうどいいのかな、と思っている。
何より主催側も楽しめるくらいでやらないとね・・・エントリー費とるレースとは違うので。

長々と書いたが、
N氏の着火材、起爆剤、ナンパ師、凝り性、アーティスト、気配りの人っぷり、山愛、出雲愛に驚きつつ、
ここまで出雲、島根、山陰のトレイルランニング、マウンテンランニング、・・・・もう何でもいいや、
”山を楽しむ活動”を盛り上げることに尽力されていることに感謝し、
今後も私もその一端を担えるように頑張ろうかな、と思っている。

そんな私が1つだけ後悔、残念に思っていることがある。
今回のイベントの終わりに私を含めN氏を胴上げしようと言う人間が誰1人いなかったこと。
次回のイベント(打ち上げか?!)にお預けにするが、
誰もしなくても私だけでも胴上げしたいと思う!

最後に
我が家にも2人目の子どもが産まれ、なかなか山と関わる時間を作ることが難しい状況にはなるが、
幸い”理解”、”共有する喜び”という妻の心強いサポートもあるため、
引き続きトレイルランニングを中心とした山遊び文化の啓蒙にできる限り励みたいと思う。

ではまたどこかの山で。



 

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# by peperonci_no | 2016-11-07 22:07 | レース | Comments(0)  

はやさめトレイルランに突撃 [2016.06.26]

どローカルイベントの情報を嗅ぎ付け、
KTCメンバーで突撃してきた。
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出雲市平田の久多美コミュニティセンター主催の
「はやさめトレラン」というイベント。
※私はトレランと略すのが好きではないのであえて”トレイルラン”と記載させてもらう。

HPによると趣旨は、
地区内外から走る仲間が集い力走を見せることにより、
久多美地区の運動機運を盛り上げる!
併せて、久多美の良さを再発見いただき地域活性化策とする。 とのこと。

平田のどローカルでトレイルランなんて、
超レアだな、島根唯一(?)のトレイルラン集団のKTCが
参加しないわけにはいかない。と、
次週にびわ湖バレイスカイレースを控えていることも考慮し、
調整に出てみることにした。

2〜5名のチーム戦で、平均タイムで競った。

コースは、久多美コミセン〜高野寺登山コース往復の10kmとざっくりとしたPRがあったが、
実際は、久多美コミセン〜高野寺登山コース〜レーダー道路のダウンヒル
    〜ぐるっとロード〜久多美コミセンの7.7kmだった。


大会はやはり、どローカルの初開催イベントということで、
いろいろといい具合に手作り感満載。
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そして気になる参加者は30人程度で、
さすが陸上の盛んな平田ということで、
他のロードの大会で上位に入賞するような方や、
明らかに走力でついて行けなさそうなキレッキレの外見の方が多数。

そんな中、トレイルランの大会にトレイルランナーっぽい格好だったのは、
一緒に参戦したFプロと私の2名だけ。

トレイルランの大会なのに浮いちゃう感じ(笑)
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物珍しいものを見るような視線と、
密かなプレッシャーを感じつつ、スタートラインに立った。

レースは序盤からハイペース。
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何とか食らいつき登山口まで。
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トレイルからは私の出番、と思いきや、
やはり走力のある方々、
なかなか牙城を崩せない。
いつもの感じで快適なトレイルを駆けて行く。
下りでぶっちぎってやるさ。そんなことを思いながら。

一旦レーダー道路へ出て、すぐにまたトレイルへ。
ここからが最近整備が進んでいる「高野寺登山道」のようだ。
廃寺となっている高野寺への登山道を観光名所にしたいようだ。
木段などで整備されていて走り易い(歩き易い)。
最後の急な木段を登り終えたところが高野寺で、
折り返し地点となる。
何とポカリスウェットのエイドステーションとなっていた。
水分を背負っており、エイドステーションをパスしつつ
他の選手をぶち抜こうと思っていたため、ポカリスウェットを半分だけいただき、
早々に出発。

よっしゃ下りでぶち抜くぞ!
エイド後に2人くらい抜いて、しばらく林道の下り。
すぐにレーダー道路へ。

さ、ここから往路で使った快適なトレイルへ。
ここは下りでロードのランナーと差をつけられるぞーと思っていると、
トレイル入り口に立哨がいないし、まさかこのままレーダー道路(アスファルト)を下る?!
ここは標高200m。ひたすらアスファルトを下っていく。

お気づきかもしれないが、
このレースは事前にコース図の発表はなし。
ここは次回に改善していただきたい。

今回はある意味そこが面白くもあり、
ちょっと嫌な部分でもあった。

どんな所を走れるのか、ワクワク・・・というより、
どんな所を走らされるのか、ゾクゾク・・・というような感じ。

案の定途中トレイルに入ることもなく、レーダー道路の一番下までダウンヒルし、
その間に年配のタフなランナーに千切られるものの、
もはやロード走っている時点でメンタルには何も響かず、
ただひたすら自分の脚との格闘をしていた。

減量のせいか、意外とロードを走れている。

果てしなく遠いゴール地点までのロードを歯を食いしばり、
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しっかりとスパートしてゴール!爽快。

息子に迎えられ癒され。
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平田CATVにインタビューされ、ちゃっかり放送に乗っかっていた(笑)
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故障を抱えて出場したFプロも何とか完走は果たした。
・・・既に来年に向けてリベンジに燃えているらしい。

来年開催されるかは今のところ不明らしいが、
ガツンと255m登ってガツンと下る。
しかも平田という土地柄、選手層が厚い。
ガチのランナーが多く参加する大会になりそう・・・
トレイルランナーとしては是非とも挑みたいところ。

しかしながら、もう少しトレイル率を上げろとは言わないが、
せめて下りをトレイルで駆け抜けたいところ。

恐らく今回は、トレイルを初めて走る選手が多いことを想定して、
登りと下りの一部区間にトレイルを絞ったと考えられるため、
仕方が無いとは思うが、是非とも検討いただきたい。

北山や南山エリアばかりに目が行きがちな島根、出雲のトレイルシーンだが、
他にもたくさんの可能性が秘められているのではないか?と
考えさせられるイベントでもあった。

今後の動向に注目したい。

今回の走行データは以下。
時間:45分09秒
距離:7.67km
累積標高差:257m上昇、255m下降
個人順位:7位/26人(上々でしょう)


ルートと標高差は以下。
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ちなみに大会名の”はやさめ”は”波夜佐雨”と書き
出雲風土記の書かれた1300年前に久多美地区がこのように呼ばれていたそうだ。


次はびわ湖バレイスカイレースかな。



 
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# by peperonci_no | 2016-07-22 00:10 | レース | Comments(0)  

不死鳥は舞い降り、去っていった。-第1回ひろしま恐羅漢トレイルランin安芸太田- [2016.05.29]

第1回ひろしま恐羅漢トレイルランin安芸太田(以下OSORA)に参加してきた。
良い大会だった。
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初めに、本大会の発起人のF氏と第1回の大会の準備に尽力された広島の有志の皆様に感謝の言葉を送りたい。
お疲れ様でした。そしてありがとうございます。あいにくの天候で運営側も大変だったと思います。
それでもこのコース、自然は魅力に溢れていることは伝わってきました。天候不順による視界不良、コース打ち切りにより、恐らく伝えたい事の5割くらいしか受け止めきれていないと思いますので、また恐羅漢、三段峡エリアには戻ってきたいと思います。

<エントリー>
恐羅漢山の事は広島のスキーヤーのblogに登場したりしていて名前だけは知っていたが遠いというイメージで訪れることは無かった。また、本大会のプレ大会とも言える、有志のイベントが一昨年行われた際には声をかけていただいていたが都合で参加できず。
いつかは訪れたいと言う思いと、距離60km、累積標高4000mオーバーという、久しぶりのロングレース、しかも中四国で初めての規模の大会ということで、出るっきゃない、とエントリーした。
毎年恒例のえびすだいこくウルトラマラソンは今回はパス。
やはりトレイルランが好き。単純な理由。

<準備>
家族との時間を優先したいので、運動に充てる時間が自然と減ってきているのに、独身時代のような生活習慣を送っていたら、体重が徐々に増量し、思うような走りができていない気がしていた。

OSORAを1つの目標にして生まれて初めて減量をし、半年近くで5〜6kg減量した状態で今回は臨んだ。

また、久しぶりのロングレースということで、長時間の行動に身体を慣れさせる為に1ヶ月前に10時間以上の山行を2回実施し、
減量の効果の手応えを感じていた。・・・そんなにダメージが残らない。

<前日>
受付が前日ということで、会場のある安芸太田町へ。
受付を済ませ、知り合いと話しながら説明会に参加。
今回は所属するKTCの多くのメンバーがエントリーしているので、
どことなくホーム感覚になれ、少し気楽。
発起人のF氏の今大会への思いがにじみ出たコース説明を聞き、会場をあとにした。
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周辺に宿泊施設が少ないこともあって、車中泊の方が多い今大会、
我が家は子どものこともあるので、三段峡に宿を取ってあり、
のんびりと前日を過ごすことができた。

<当日>
4時45分から開会式、5時スタートで、
宿から50分少しかかる距離だったため、
宿を3時10分頃に出発。2時半くらいに起床(>_<)
まだ暗いし、朝でもないんだが、腹は減ったので、
用意していたおにぎりを2個のうち1個半食べた。
半分はスタートしてしばらくして食べたっけ。

駐車場からコースの一部のゲレンデを朝から直登し、
スタート会場を目指す。
KTCの同級生メンバーと向かう。
さすがにワクワクしてくる。

スタート前にKTCメンバーと記念撮影。
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(A氏は見つからず!)

久しぶりのビックイベントに対しワクワクするが、
ショートのガチレースではないので、
マイペースで無事に帰ってくること、を誓い合い、5時スタート。
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スタート直後のトレイルの渋滞を緩和するために、
いきなりゲレンデを駆け下り、ロードを登る。

先は長いし、朝からフルパワー全開で行ける方ではないので、
ここはゆっくりとマイペースで。

TM氏とお喋りしながらスタート。
しばらくダンゴ状態でトレイルを進む。
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だんだんと走れるようになって、
調子も上がってきたかな?というところで、
左足首をいきなりグネった。
・・・ボーッと考え事していて。しかも何も無い平らな所で。

いかんいかん、と思い、またしばらく走っていると、
また考え事してしまい、今度は右足首をグネッた。

幸先悪いぞ・・・さすがに眠くてボーッとしちゃっているのか?

この先は何とかさすがに危機感が出てボーッとすることなく、
幸い大事には至らずその後の走りに影響は無かったが、痛いは痛かった。

このレースのコースは3部構成になっていて、
A、B、Cループがあり、それぞれのスタートとゴールは
最初のスタートと最終的なゴールと同会場であり、
各ループが終わるごとに会場に戻ってくることになり、
時間制限によりその先のループに行けない人間も出てくる。
しかし、そう言った場合はBループ完走など、途中までの記録証を発行してくれるシステム。

もちろん目指すは60kmのコンプリートの完走証。

最初に走るAループは割と走れる部分が多いコース。
私としては抑えているつもりが、結局走らされてしまった感じ。
如何に普段から走り込んでいるか、が明暗を分ける。

捻挫してからしばらくすると、林道に出て、
そこからは結構な距離の林道を走った気がする。
N氏と、"走るね〜"と話しながら、登山道の入り口をまだかまだかと待ちながら走る。
登山道入り口についた途端、N氏は待ってましたと、水を得た魚になった。
どんどん登りで他の選手の先を行く。
途中までついて行ったがオーバーペースになるので見送った。
聖山まで着くも、ガスで眺望なし。
ここから高岳まで細かいアップダウンがつづく。

この段階でまだ前後の選手との間隔は狭く。
何となく自分のペースで走らせてもらえず、フラストレーションが溜まる。
無理に抜いても先は長いし、力を温存しておくべきか、
と自分を納得させ、本当に抜くべきポイント以外は他の選手のペースに合わせていた。
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自分の走りじゃないまま、聖湖に出て、しばらくロードを走り、第一エイドに到着。
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バナナともみじ饅頭をいただいた。

エイドではできるだけ滞留しない。
これはセルフディスカバリーアドベンチャー王滝に出ている頃から意識していること。
1〜2分でエイドを出た。

ここからは前半で通った聖山の登山口へ林道で登る。
結構歩いている人が多かった印象。
基本走ったが、途中で歩きも入れつつ。
林道終わりから、下りに。
この道は草を刈ってくれた道だろうか、
下り基調でガンガン走れる。
今回裏方を担当しておられた広島の”しげさん”が途中立哨されていた。
頭が下がる。

自分は結構脚に来ちゃうし、ぶっ飛ばしはしないが、
重力には逆らえない。結果脚に来ちゃった。
ロードに出ると、脚重くなっていた・・・。
餅ノ木峠まで登り、ロードの下り・・・脚に来ているので長く感じる。
途中まで一緒だったKJ氏に離された。飛ばすね〜。軽快。

ここらへんから、やけに疲労感、身体の重さを感じるようになっていた。
前日の説明会でF氏が言っていた沢沿いの3点支持が必要な区間。
ここはフレッシュな時に来たらもっと楽しかっただろうな〜。
何より渓谷が綺麗。
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F氏が説明していた通り、沢沿いの岩場の連続。
私は大好き。
立哨の方が滑りますよ〜と言っていたが、
んな、大げさな〜、と思ったら、
予想以上に足元が滑り、勢いで仰け反って、間一髪手を付いた。冷汗。

そこからは慎重に。

前方を進む選手に追いつきたくても、力が出ない。本当にダメ。
途中、本大会のコース整備に尽力された、広島のヤッホーさんに挨拶させていただいた。
”まだまだこれからですよ〜”とのこと。

沢区間を終え、林道を走るが、ぼわ〜っとして力が出ない。
キャンプ場の敷地に入った。
帰って来たな〜という実感と同時にまだAループなのに大丈夫かいな・・・。
ミドルの部のスタートと時間が被って、何かややこしい感じがしたが、
何とか会場をぐるっと回ってAループ終了。
予定では、Aループ4時間、Bループ5時間、Cループ2時間半の11時間半+ちょっと、といった感じだったが、
Aループの段階で、トイレの時間も込みで4時間14分程度。まずまず。
触れ込みどおり、走れる人には良いコース。
走れない人にはボロボロになっちゃうコース。私は後者。

第2エイドで奥さんと息子が待ってくれていた。
息子に癒され、おにぎり1個とレモン2切れを口に入れた。
ボトルの水も満タンにしてもらった。
家族と仲間と話したり、少し長めの7分間留まっていた。

息子にバイバイして、先へ進んだ。

いやはや脚が重い。
とてつもなく重い。

この段階でミスに気付いていた。

Aループの終盤で力が出なくなった原因は、
糖分不足。

Aループで摂取するつもりでフラスコに入れていた
ジェル3本分が半分しか減っていない。
ごくごく飲んでいたつもりになっていたが、
粘度が高く、フラスコから出る量が少なかったようだ。
そりゃフラフラ、力入らなくなるわ。

Bループに突入し、予定していたジェルを口に入れて、
徐々に調子を取り戻したいところ。

しかし、脚に来ちゃっていてなかなか登りに力が入らない。
恐羅漢山へと続くルートを登り、1131mのピークを過ぎた後のなだらかな所で
走ったら、この日の第一ピクピクポイントが来たような気がする。

1126mの分岐から恐羅漢山をグルッと巻いて行く林道へ出るために下り。
林道が2km程度続く。
ここも随所に草刈り跡が見えた。ご苦労様です。

数名に追い抜かされ林道を終えたが、調子は上がって来ず。
林道終わりから400m弱の登り。
でも結構急登。

急登の入り口にkuwaさんがカメラを構えていた。
お疲れさまです。
(冒頭の写真はkuwaさん撮影。感謝!)
私が来る1時間前くらいにFプロとAD氏が通過したようだ。
どんだけ速いん?
いや、さすが走力のある人たちは違う。

手を抜いているのでは?と疑われたが、
私は真面目に頑張ってこのタイム!

ここの斜面から雨が本格的に降り始めた。

雨が降るが、基本的にはレインウェアは着なかった。
レインウェアを着る基準は、数年前に言った裏銀座縦走で味わったものと同等の横殴りの雨や低温となりそうな時。
今回の大会ではまずあり得ないのでほぼレインウェアを着るつもりはなかったし、
実際着る必要が出たタイミングは一度きりで、しかもそれも数分後にすぐに脱いだ。

恐羅漢山から旧羅漢への歩行区間は、
疲れていたので休ませてもらうには良い区間だった(笑)

旧羅漢からの400mの下り、なかなかテクニカルだったが、
ここで急に身体の調子が絶好調になってきた。
エネルギーが身体を巡り始めたのか、
ここで初めて自分の走りをできた開放感からなのか、
理由は定かではないが、間違いなく、不死鳥が舞い降りた感じ。

ウォーターエイドでボトルの水を一杯にしてもらいすぐにスタート。
ここからの400mほどの登り、不死鳥は相変わらず調子よし。
十方山に着く途中で、土砂降りに見舞われたり、
いよいよトレイルはドロドロ、ぐちょぐちょ状態。
十方山からの景色はもちろんなし。
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このような天気の中、スタッフの方がおられる。
頭が下がる。
十方山からしばらくは下り基調の細かなアップダウン。

既にトレイルはドロドロで他の選手はかなり手こずっている。

トレイルランを語る上で、慣れや経験というものはかなり重要。
このときばかりは、自分の経験してきたことに自信を持った。

トレイルランの大会に出だした2007年か2008年頃に
OSJの志賀野反や志賀高原50kに出たが、
いずれも雨の中のどろどろトレイルのレースだった。
特に志賀野反のときは結構の降雨で、
登山道が川。
川じゃないところは泥。つるつる。
当時の私はまだ若かった。
レースは何も考えずにただがむしゃらに。
後先考えずハイスピードで泥のトレイルに突っ込んだ。
今思うと、泥のコンディションのトレイルの進み方、ここで覚えたような気がする。

急な斜面の下り方も同じ。
いろんなトレイルと出会い習得したもの。経験。

他の選手がよっこらしょと斜面をおっかなびっくり下りる斜面を、
普段の走りと変わらぬスピードで追い抜かせてもらう。
怖くないんですか?と聞かれることも。
普段と変わらない。むしろスリルがあって楽しいくらい。

もはやこのとき不死鳥の翼は最大値!
ドロドロであるほどアドレナリン全開。

これだけドロドロとなると、
元々なかった道を草を刈って切り開いたのかな?
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やはり人が入って踏み跡を維持するということは大切だと思った。

快調に飛ばして行くと、先行していたTM氏に追いついた。
そりゃもう不死鳥モードですから、何人追い抜いたことか。
TM氏と一緒に次の那須集落のエイドまで一緒することになる。

トレイルを出て、ほんの少しだけホッとしたのも束の間、
那須エイドまでのロード、やはり辛い・・・。
エイドはまだかまだかと、重たい脚を前に出す。
集落を一周くらいした後、ようやくA3那須エイド。700m弱一気に下りてきた。

那須エイドでは、水、ここで初めてコーラ、
もみじ饅頭、ポテトチップスをいただいた。
そして、おはぎ。これが美味かった!

那須エイドに到着した頃にちょうどN氏とすれ違う。
速っ!と驚かれ不死鳥さんはちょっとニンマリ。

那須エイドには7分滞留したと思う。

雨脚は弱まらない。

那須エイドをTM氏と出発。
ここから600m程度登ることを考えると気が遠くなるが前に進む。
エイドで身体が冷えたか、
今大会で初めてレインウェア登場。
少しロード走って堰堤の絶壁を登った所で、
山に入ると雨が気にならないし、
心拍数上がってやはりレインウェアいらないや、と
早々にレインウェアを脱ぐ。
Max氏と初めて挨拶させてもらった。
TM氏に先に行ってもらう。

ここの辺りから不死鳥はどこかへ行ってしまったようで、
どん底へ向かって落ちて行った。

エイドで飲んだコーラがいけなかったのか、
インシュリンショックのような状態で、
頭がボーッとしてクラクラ、
脚に力が入らない。

結局Bループ最後の下りの手前までずーっとゾンビ状態だった気がして、
今回のレースの一番辛い区間となった。

内黒峠までの登り、
フレッシュな状態なら楽しめただろうに、悔やまれる。
内黒峠まで来ると、
峠と聞いてやった〜ここから下りだ、と勘違いしていた。
ここから更に150m程度登る。
ここからの登りのゾンビ度は我ながら酷かった。

インシュリンショックで登る脚力も体力もそこを尽き、ふらふらし、
足元はかなりぬかるんでおり、
思うように登れない。体力あったらそこそこ行けただろうに。
何度も両手を膝について一息入れるしか術が無かった。

不思議なことに前後に選手は誰もいない。
こんなにペースが落ちたり、一息ついているのに、
追いついてくる選手がいない。
・・・みんな疲れているのか。そう納得し先へ進む。
細かいアップダウンがボディに効く感じ。

この頃、これはCループとか行ける体力じゃないな・・・とか思っていた。
奥さんのtweetが手もとのiPhoneに通知されるような設定だったので、
レース中のtweetもちょこちょこチェックしていたが、
雨脚は弱まらず、トレイルのコンディションも酷くなるばかり。
泥に慣れてない選手はどうやってゴールするんだろう、
ほどほど泥のトレイルを走って下れている自分も、
泥に疲労の色を隠せなくなっていた頃、
ひょっとしてCループなくなるんじゃないかな?
むしろ無くなってくれないかな?
と思う自分がいた。

Bループの最後の下りを苦労しながら下っていると、
奥さんからのtweetに”Cループが天候不良のためカットに”の文字が。

思わず、ヨシ!とかニンマリしてしまったことは否めない。
最後だ、頑張ってBループ出し切ろう、とスイッチをガチャンと切り換えたが、
それが軽やかだったのも否めない。

大会に向けて準備されていた方々の情報を聞いていただけに、
さぞ残念だろうに、と思ったが、その時の自分にはそんな余裕もなく、
ただただCループに行かなくてもいいと思いホッとしている自分がいた。

今思うとそんな自分が悔しい。
まだまだだ。

スイッチ切り換えた元不死鳥さんは最後のロードをひた走る。
最後の登りの手前に奥さんと息子が待ってくれていた。

力をもらえたし、情けない走りは見せられない、と
最後のロードも気合で力走。

駐車場の横のゲレンデを直登するとゴール。

直登、長い。
でも頑張ってやる、という自分、
前方をのんびりとおしゃべりしながら歩く選手達、
彼らは抜く!
そう決めてできる限りの力でゲレンデをラン&ウォーク。
残り100mを切って険しい顔で登りきり、
最後の直線、きっちり走って、
最後の1段下りる所、こけずに、ダッシュでゴール!

出し切った。Bループでも十分。ゴールしたときはそう思っていた。
思いの外の力走で、ゴールに奥さんと息子が間に合わなかったみたい。
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今回のレースの収穫。
ドロドロのコンディションの中、
一度も尻餅着かなかった!!
我ながらやるなー。不死鳥がいた区間は奇跡か。

どうやらCループが中止になる前にCループに行けたのは60人弱の選手のみだったよう。
残念がる選手もホッとする選手もいただろう。
私は後者。そこまでの脚力、メンタルが備わっていなかったのだろう。

今となってはCループリベンジしたい!と思っているから不思議なもんで。
もちろんCループのみならず、恐羅漢エリア全体、天候の良い時にまた訪れたい。
今回は大人の事情で広島県側のみのルートを使用した大会となったが、
島根県側のルートも魅力的らしいので、そこも交えて。

走行データは以下。
時間:10時間3分
距離:53.65km (Bループで終了)
累積標高差:3271m上昇


今回のコース、標高差は以下。
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今回のレース、自分のレース運びを総括すると、
「気持ちの持ちようと計画通りの補給次第で、不死鳥はいつでも舞い降りるはず。」
やはり、メンタル、補給大事!!

次は、はやさめトレラン?びわ湖バレイスカイレース?
Coming soon… (soonではないかも)





 

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# by peperonci_no | 2016-07-10 22:51 | レース | Comments(0)